中国の国営メディアによりますと南部の広東省広州で27日午後、竜巻が発生しました。
竜巻はおよそ1キロメートルにわたって移動し、これまでに5人が死亡、33人がけがをしたほか、建物の被害も140棟余りにのぼっています。
国営の中国中央テレビが配信した竜巻だとする映像には、灰色の雲の下で渦を巻きながら移動していく様子がとらえられています。
また、被害が確認された集落の住民が27日撮影した映像には、強風で木が大きく揺れる様子が写っています。
撮影した男性は「トタンや木の枝などが飛んできて、とても危なかった。いろんなものが降ってきて、けがをするのが怖くて隠れる場所を探しました。こんな強い風は生まれて初めてです」と話していました。
この集落では28日、建物の屋根や壁が壊れたり窓ガラスが割れたりしていたほか、風で飛ばされたとみられるがれきがあちこちに散乱していました。
広東省では今月、記録的な大雨の影響で洪水や土砂災害が相次ぎ、これまでに4人が死亡するなど、不安定な天候が続いています。