財務省の神田財務官は30日朝、政府・日銀が市場介入に踏み切ったのかと問われたのに対し、「介入の有無について申し上げることはない」と改めて言及を避けたうえで、為替市場の動向に24時間態勢で対応していく考えを示しました。
29日の外国為替市場では、円安が加速し、日本時間の午前中、一時、1ドル=160円台をつけましたが午後になると一転して円高方向に変動し、円相場は一時、1ドル=154円台まで値上がりしました。
財務省の神田財務官は30日、記者団から政府・日銀が市場介入に踏み切ったのかと問われたのに対し、「介入の有無について申し上げることはない」と改めて言及を避けました。
その上で「24時間態勢なので、ロンドン市場だろうが、ニューヨーク市場だろうが、ウェリントン市場だろうが、関係ない。過度な変動が投機によって発生すると国民生活に悪影響を与えるので国際ルールにのっとって対応していく」と述べ、為替市場の動向に24時間態勢で対応していく考えを示しました。
円相場 1ドル=156円台前半 神経質な取り引き
市場では、政府・日銀が市場介入に踏み切ったのではないかとの見方が強まっていて30日の東京市場では、円相場は1ドル=156円台前半での神経質な取り引きとなっています。
市場関係者は「市場では政府・日銀の市場介入への警戒感が一段と強まり神経質な展開となっている」と話しています。