アメリカの
トランプ前大統領が
不倫の
口止め料をめぐり
業務記録を
改ざんした
罪に
問われている
裁判で、
裁判所はトランプ
氏が
裁判に
関わる人たちについてSNS
などで
公に
言及することを
禁じた
かん口令に
違反したとして
罰金を
科したうえで、
同じことが
続けば
収監もありうると
警告しました。
トランプ前大統領は2016年の大統領選挙で不利にならないよう、不倫の口止め料を弁護士費用と偽って計上したなどとして業務記録を改ざんした罪に問われていて、ニューヨーク州の裁判所で先月15日から原則、週に4日開かれている裁判に連日出廷しています。
これに先立って裁判所は、トランプ氏に対し、公平性を守るために証人や陪審員など関係者についてSNSなどで言及することを禁じる「かん口令」を出していましたが、先月30日、9件の違反が確認されたとして、9000ドル、日本円で140万円余りの罰金を科すとともに、投稿を削除するよう命じました。
そのうえで、同じことが続けば収監の命令を出すこともありうると警告しました。
法廷を出たあと、トランプ氏は記者団に対し「これが不正な仕組みだということを国民はわかっていると思う」と述べるとともに、連日の裁判で各地での選挙活動ができないと不満をあらわにしました。
裁判は陪審員の評決が出るまで1か月以上かかる見通しです。