読売新聞大阪本社は、
取材先の
談話を
ねつ造したとして、
原稿の
取りまとめを
担当した
社会部主任を
諭旨退職にすると
明らかにしました。
読売新聞大阪本社によりますと、小林製薬の紅麹の成分を含むサプリメントの問題について取引先企業の反応などをまとめた先月6日の夕刊の記事で、企業社長の談話にねつ造があったということです。
このため、
▽原稿のとりまとめを担当し談話をねつ造した大阪本社の48歳の社会部主任を諭旨退職に、
▽取材にあたった岡山支局の53歳の記者を記者職から外す職種転換と休職1か月とすることを決めました。
社会部主任は「岡山支局から届いた原稿が自分のイメージと違った」として勝手に書き加え、取材した記者も企業社長が実際には言っていない内容だと知りながら修正や削除を求めなかったということです。
また、企業社長から抗議を受けたあとも十分に社内検討をしないまま事実と異なる訂正記事を後日、掲載したとして、大阪本社の▽執行役員編集局長を給与の3か月30%返上、▽編集局総務と社会部長を休職2か月とし、3人を近く更迭するほか、▽柴田岳代表取締役社長も報酬の3か月10%を返上するということです。
このほか関係した記者などを休職やけん責、厳重注意にするとしています。
大阪本社の柴田社長は、「深くおわび申し上げます。取材結果を曲げることは決してあってはならず、抗議を受けた場合は真摯(しんし)に受け止め、事実に誠実に対応する姿勢を徹底していく」とコメントしています。