先月せんげつ20日にちの深夜しんや、伊豆いず諸島しょとうの鳥島とりしまの沖合おきあいで、海上かいじょう自衛隊じえいたいのSH60K哨戒しょうかいヘリコプター2機きが訓練くんれん中ちゅうに墜落ついらくした事故じこでは、乗のっていた隊員たいいん8人にんのうち1人にんが死亡しぼうし、7人にんが行方ゆくえ不明ふめいとなっていて、海上かいじょう自衛隊じえいたいは2機きが空中くうちゅうで衝突しょうとつした可能かのう性せいが高たかいとしています。

この事故じこについて木原きはら防衛ぼうえい大臣だいじんは2日にち夕方ゆうがた、防衛ぼうえい省しょうで記者きしゃ団だんに対にたいし「フライトレコーダーの1次じ的てきな解析かいせきの結果けっか、事故じこ前まえの飛行ひこうの状態じょうたいや機体きたいに異常いじょうを示しめすデータは確認かくにんされなかった」と述のべました。

その上うえで「2機きのフライトレコーダーには同どう時刻じこくに同おなじ場所ばしょで、急激きゅうげきかつ大おおきな衝撃しょうげきの発生はっせいが記録きろくされており、2機きは衝突しょうとつしたことが原因げんいんで墜落ついらくしたと判明はんめいした」と明あきらかにしました。

一方いっぽう、衝突しょうとつの原因げんいんについては、さらに分析ぶんせきする必要ひつようがあるとしています。

また木原きはら大臣だいじんは事故じこ以降いこう、見合みあわせていた同型どうけい機きの飛行ひこう訓練くんれんについて、1機きでの訓練くんれんに限かぎり、3日にち以降いこう、再開さいかいすることを明あきらかにしました。

SH60哨戒しょうかいヘリコプター 全国ぜんこくに約やく80機き配備はいび

海上かいじょう自衛隊じえいたいによりますと、SH60哨戒しょうかいヘリコプターは、今回こんかい、事故じこが起おきた「K型がた」を含ふくめ、全国ぜんこくに合あわせておよそ80機きが配備はいびされています。

フライトレコーダーの解析かいせきから機体きたいの安全あんぜん性せいが確認かくにんできたとして、機体きたいどうしの衝突しょうとつのおそれがない1機きでの飛行ひこう訓練くんれんを3日にち以降いこう再開さいかいさせるとしています。

訓練くんれんは夜間やかんも含ふくめて基地きちの中なかや外そと、それに洋上ようじょうで行おこなう可能かのう性せいがあるということです。

配備はいびされている基地きちは

▽青森あおもり県けんの大湊おおみなと

▽千葉ちば県けんの館山たてやま

▽神奈川かながわ県けんの厚木あつぎ

▽京都きょうと府ふの舞鶴まいづる

▽徳島とくしま県けんの小松こまつ島とう

▽長崎ながさき県けんの大村おおむら

▽鹿児島かごしま県けんの鹿屋かのやの

合あわせて7か所かしょです。