新型しんがたコロナ 5類るい移行いこう1年ねん 依然いぜん「後遺症こういしょう」相談そうだんが数多かずおおく医療いりょう機関きかんに

治療ちりょう薬やくの補助ほじょなどの支援しえんが3月つきいっぱいで廃止はいしされましたが、依然いぜんとして医療いりょう機関きかんには感染かんせん後ごに倦怠けんたい感かんなどの症状しょうじょうが続つづくいわゆる「後遺症こういしょう」の相談そうだんが数多かずおおく寄よせられています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、後遺症こういしょうの診療しんりょうにあたる医療いりょう機関きかんのリストを公開こうかいするよう自治体じちたいに呼よびかけています。

新型しんがたコロナの後遺症こういしょうについて、WHO＝世界せかい保健ほけん機関きかんは倦怠けんたい感かんや集中しゅうちゅう力りょく低下ていかなどが少すくなくとも2か月かげつ以上いじょう続つづき、ほかの病気びょうきの症状しょうじょうとして説明せつめいがつかないものなどと定義ていぎしていますが、詳くわしい原因げんいんはわからず治療ちりょう法ほうも確立かくりつしていません。

国くにの研究けんきゅう班はんが去年きょねん公表こうひょうした調査ちょうさ報告ほうこくでは、3つの自治体じちたいで新型しんがたコロナに感染かんせんした成人せいじんの1割わりから2割わり余あまりが「倦怠けんたい感かんなどの症状しょうじょうが2か月かげつ以上いじょう続つづいた」と回答かいとうしています。

新型しんがたコロナの5類るい移行いこう後ごも続つづけられてきた、治療ちりょう薬やくの補助ほじょやワクチンの無料むりょう接種せっしゅなどの特例とくれい的てきな支援しえんはことし3月つきいっぱいで廃止はいしされ、通常つうじょうの医療いりょう体制たいせいの中なかで対応たいおうする扱あつかいになりました。

しかし依然いぜんとして、コロナ後遺症こういしょう外来がいらいを設置せっちしている医療いりょう機関きかんには、現在げんざいも全国ぜんこくから相談そうだんが数多かずおおく寄よせられていて、症状しょうじょうが長ながく続つづいて学校がっこうや仕事しごとに行いけなくなるなど深刻しんこくな影響えいきょうが出でています。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、後遺症こういしょうの診療しんりょうにあたる医療いりょう機関きかんのリストを公開こうかいするよう自治体じちたいに呼よびかけるとともに、後遺症こういしょうの原因げんいん解明かいめいや治療ちりょう法ほうの開発かいはつに向むけた研究けんきゅうも進すすめることにしています。

コロナ後遺症こういしょうの患者かんじゃ 複数ふくすうの医療いりょう機関きかんを転々てんてんと…

コロナ後遺症こういしょうの患者かんじゃの中なかには、重おもい症状しょうじょうが続つづく一方いっぽうで、医療いりょう機関きかんで後遺症こういしょうに関にかんする説明せつめいや治療ちりょうを十分じゅうぶんに受うけられず、複数ふくすうの医療いりょう機関きかんを転々てんてんと受診じゅしんした人ひともいます。

青森あおもり市しの窪田くぼた梨絵りえさん（36）は、2023年ねん8月つきに新型しんがたコロナに感染かんせんして以降いこう、およそ9か月かげつがたった現在げんざいも発熱はつねつや身体しんたいの痛いたみなどの症状しょうじょうが続つづいています。

窪田くぼたさんは症状しょうじょうが続つづいてすぐに後遺症こういしょうに対応たいおうする医療いりょう機関きかんで検査けんさを受うけましたが、異常いじょうは確認かくにんされず、処方しょほうされた解熱剤げねつざいを飲のんでも熱ねつが下さがりませんでした。

医師いしに別べつの治療ちりょう法ほうがないか尋たずねましたが、詳くわしい説明せつめいはなかったといいます。

その後そのご、自分じぶんで情報じょうほうを集あつめて医療いりょう機関きかんを転々てんてんとし、5か所かしょ目めでコロナ後遺症こういしょうと診断しんだんを受うけて継続けいぞく的てきな治療ちりょうを受うけられるようになりました。

窪田くぼたさんはコロナ感染かんせん前まえは広告こうこくデザインの仕事しごとをしていましたが、起き上おきあがることも難むずかしい状態じょうたいが続つづき、去年きょねん9月つきに退職たいしょくしました。

現在げんざいは、青森あおもり市内しないの病院びょういんで治療ちりょうを続つづけ、症状しょうじょうは徐々じょじょに改善かいぜんしていますが、傷病しょうびょう手当てあて金きんや失業しつぎょう給付きゅうふの給付きゅうふ期間きかんが終了しゅうりょうし収入しゅうにゅうが無ない状態じょうたいになっていて、今後こんご、後遺症こういしょうが治なおって元もとの生活せいかつを取り戻とりもどせるのか、不安ふあんが尽つきないといいます。

窪田くぼたさんは「後遺症こういしょうについて丁寧ていねいな説明せつめいはなく、『解熱剤げねつざいを出だすしかない』と言いわれたので、治療ちりょうが打ち切うちきられたと感かんじました。自分じぶんで血眼ちめになって情報じょうほうを集あつめるしかなく、同おなじように悩なやんでいる患者かんじゃは多おおいと思おもうので、どこの病院びょういんでも安心あんしんして治療ちりょうが受うけられるようになってほしいです」と話はなしていました。

そのうえで、「やりがいをもって続つづけていた仕事しごとも辞やめざるを得えず、つらく、悔くやしく、将来しょうらいへの不安ふあんがすごくあります。誰だれがこのような状況じょうきょうになってもおかしくないと思おもうし、5類るいになってもコロナ自体じたいが無なくなったわけではないので、ひと事ひとごとのようには考かんがえないでほしいです」と話はなしていました。

コロナ後遺症こういしょう外来がいらい 患者かんじゃから診療しんりょう依頼いらいが数多かずおおく

コロナ後遺症こういしょう外来がいらいを設置せっちしているクリニックには、患者かんじゃからの診療しんりょうの依頼いらいが数多かずおおく寄よせられています。

東京とうきょう 渋谷しぶや区くの「ヒラハタクリニック」はコロナ後遺症こういしょうの外来がいらいを設置せっちしています。

院長いんちょうの平畑ひらはた光こう一いち医師いしによりますと、後遺症こういしょうの診療しんりょうを希望きぼうする患者かんじゃからの相談そうだんは全国ぜんこくから来きているということで、取材しゅざいに訪おとずれた先月せんげつ22日にちには、受付うけつけ開始かいしから10分間ふんかんで40件けん近ちかくのオンライン診療しんりょうの予約よやくが入はいりました。

クリニックでは、症状しょうじょうに応おうじた薬くすりを処方しょほうしたり、運動うんどう療法りょうほうや呼吸こきゅう法ほうの指導しどうを行おこなったりしていて、多おおくの患者かんじゃはこうした治療ちりょうやケアで症状しょうじょうが改善かいぜんする傾向けいこうにあるということです。

一方いっぽうで平畑ひらはた医師いしは、コロナ後遺症こういしょうの患者かんじゃに対応たいおうできる医療いりょう機関きかんがまだ限かぎられていると感かんじています。

患者かんじゃの中なかには、地元じもとの医療いりょう機関きかんでコロナ後遺症こういしょうかどうか判断はんだんできないと言いわれたり、コロナ後遺症こういしょうと診断しんだんされても「治療ちりょう法ほうはない」と言いわれたりして、ヒラハタクリニックに相談そうだんに来くる人ひとが少すくなくないということです。

この日ひ受診じゅしんした東京とうきょう 立川たつかわ市しの50代だいの女性じょせいは、2年ねん前まえに新型しんがたコロナに感染かんせん後ご、息苦いきぐるしさなどが続つづいて自宅じたく近ちかくの病院びょういんを受診じゅしんしましたが症状しょうじょうが改善かいぜんせず、知人ちじんの勧すすめでこのクリニックに通かよい始はじめました。

女性じょせいは「当初とうしょは呼吸こきゅうするのも難むずかしい状態じょうたいでしたが、自宅じたく近ちかくの病院びょういんで『ちょっと運動うんどうすれば治なおるのではないか』と言いわれ、辛つらさを理解りかいしてもらえませんでした。丁寧ていねいにみてもらえる医療いりょう機関きかんが近ちかくにあればいいなと思おもいます」と話はなしていました。

平畑ひらはた医師いしは「今いまも北海道ほっかいどうや沖縄おきなわからも患者かんじゃが訪おとずれていて、後遺症こういしょうを継続けいぞく的てきに治療ちりょうできる医療いりょう機関きかんはまだまだ少すくないと感かんじている。診察しんさつした患者かんじゃの7割わり近ちかくで失職しっしょくや休職きゅうしょくなど、仕事しごとの継続けいぞくに影響えいきょうが出でていて、後遺症こういしょうの影響えいきょうは深刻しんこくだ。後遺症こういしょうに対応たいおうできる医療いりょう機関きかんを増ふやす対策たいさくを行おこなってほしい」と話はなしていました。

専門せんもん家か「行政ぎょうせいは医療いりょう機関きかんと連携れんけいし情報じょうほう提供ていきょうの強化きょうかを」

政府せいふの委員いいんとして新型しんがたコロナウイルス対策たいさくにあたり、現在げんざいは厚生こうせい労働ろうどう省しょうが医療いりょう機関きかん向むけに作成さくせいしているコロナ後遺症こういしょうに関にかんする「診療しんりょうの手引てびき」で編集へんしゅう委員いいんの代表だいひょうを務つとめる、川崎かわさき市し健康けんこう安全あんぜん研究所けんきゅうじょの岡部おかべ信彦のぶひこ参与さんよは「いわゆるコロナ後遺症こういしょうでみられるような症状しょうじょうを専門せんもん的てきに診療しんりょうできる医師いしは少すくないのが現状げんじょうだ。特定とくていの専門せんもん家かのところに患者かんじゃが集中しゅうちゅうするのではなく、まずは地域ちいきの医療いりょう機関きかんやかかりつけ医いでしっかりと相談そうだんでき、症状しょうじょうが長引ながびいたり、さらに検査けんさが必要ひつようになったりした場合ばあいに専門せんもん的てきな医療いりょう機関きかんへつないでいくような体制たいせいが求もとめられる」と話はなしていました。

そのうえで「コロナ後遺症こういしょうは新あたらしい病気びょうきによる症状しょうじょうで情報じょうほうが限かぎられている。地域ちいきの医療いりょう機関きかんで対応たいおうするためには、こうした医師いしなどを対象たいしょうに、自治体じちたいや医師いし会かい、学会がっかいなどの単位たんいで研修けんしゅう会かいを行おこなったり、情報じょうほう交換こうかんをする機会きかいを今後こんごも作つくっていくことが求もとめられる。患者かんじゃが相談そうだんできるよう、行政ぎょうせいは医療いりょう機関きかんと連携れんけいして、コロナ後遺症こういしょうについて情報じょうほう提供ていきょうする取り組とりくみを強化きょうかしていくことも必要ひつようだ」と話はなしていました。

そのうえで「最新さいしんの研究けんきゅうでは、多おおくの患者かんじゃで、時間じかんがたてば徐々じょじょに症状しょうじょうが改善かいぜんすることもわかってきているので、患者かんじゃも医療いりょう側がわも前向まえむきに、粘り強ねばりづよく対応たいおうしていく必要ひつようがある」と話はなしていました。

新型しんがたコロナ 感染かんせん状況じょうきょうは

新型しんがたコロナが5類るいに移行いこうされたことに伴ともない、感染かんせん者しゃ数すうはそれまでの「全数ぜんすう把握はあく」から、週しゅう1回かい、全国ぜんこくおよそ5000の医療いりょう機関きかんに新規しんき感染かんせん者しゃ数すうを報告ほうこくしてもらう「定点ていてん把握はあく」に変更へんこうされました。

1つの医療いりょう機関きかんあたりの平均へいきんの患者かんじゃ数すうでみると、去年きょねん5月つき以降いこうは増加ぞうかを続つづけ、9月つき3日にちまでの1週間しゅうかんの患者かんじゃ数すうは20.5人にんと、5類るいに移行いこう後ご、最もっとも多おおくなりました。

その後そのご、感染かんせん者しゃ数すうは減少げんしょうしていましたが、去年きょねん11月つきから再ふたたび増加ぞうかに転てんじ、ことし2月つき4日にちまでの1週間しゅうかんでは16.15人にんになりました。

その後そのごは現在げんざいまで減少げんしょう傾向けいこうが続つづいていて、最新さいしんの人数にんずうは4月つき28日にちまでの1週間しゅうかんで3.22人にんとなっています。

流行りゅうこう株かぶとしては去年きょねん12月つき以降いこう、オミクロン株かぶの一種いっしゅの「JN.1」と呼よばれる変異へんいウイルスが日本にっぽんでも広ひろがり、3月末げつまつ時点じてんでは主流しゅりゅうになっています。

5類るいに移行いこう後ごの感染かんせん状況じょうきょうについて、川崎かわさき市し健康けんこう安全あんぜん研究所けんきゅうじょの岡部おかべ信彦のぶひこ参与さんよは「この1年間ねんかんの感染かんせん状況じょうきょうを見みると以前いぜんと比くらべて明あきらかに重症じゅうしょう化かする割合わりあいは少すくなくなっていて、病床びょうしょうがパンクする状況じょうきょうではない。ただ、一部いちぶで重症じゅうしょう化かしてしまう人ひとはいて、インフルエンザと比くらべて流行りゅうこうシーズンが終おわっても居座いすわるような病気びょうきだ。人々ひとびとが注意ちゅういしなくなると感染かんせん者しゃ数すうが増ふえるので、一定いっていの感染かんせん対策たいさくは引き続ひきつづき必要ひつようだ」と指摘してきしていました。

【詳くわしく】支援しえん策さくや後遺症こういしょうへの対策たいさく どのように変かわったのか

新型しんがたコロナが法律ほうりつ上じょうの5類るいに移行いこうされて1年ねんがたち、コロナの支援しえん策さくや後遺症こういしょうへの対策たいさくはどのように変かわったのか、詳くわしくまとめました

コロナ治療ちりょう薬やく

高額こうがくなコロナ治療ちりょう薬やくの費用ひようについては、ことし3月つきまでは公費こうひ負担ふたんがあり薬やくの種類しゅるいにかかわらず最大さいだいで9000円えんの自己じこ負担ふたんで利用りようできていましたが、4月つきからは公費こうひ負担ふたんが終了しゅうりょうし、自己じこ負担ふたん額がくが上あがりました。

自己じこ負担ふたん額がくは薬くすりの価格かかくによって変かわり、例たとえば「ゾコーバ」では、5日にち分ぶんの薬くすりが処方しょほうされが場合ばあい、薬くすりの価格かかくがおよそ5万まん2000円えんのため、医療いりょう費ひの自己じこ負担ふたん割合わりあいが、1割わりの場合ばあいはおよそ5200円えん、2割わりの場合ばあいはおよそ1万まん300円えん、3割わりの場合ばあいはおよそ1万まん5500円えんの自己じこ負担ふたんが求もとめられます。

メーカーの塩野しおの義よし製薬せいやくが治験ちけんを行おこなった結果けっか、新型しんがたコロナに感染かんせんして「ゾコーバ」を服用ふくようした人ひとは、半年はんとし後ごに後遺症こういしょうとみられる症状しょうじょうが出でるリスクが半分はんぶんほどに下さがったと発表はっぴょうしています。

ワクチン

新型しんがたコロナワクチンの接種せっしゅは、3月つきまでは無料むりょうで受うけられましたが、4月つきからは、季節きせつ性せいインフルエンザなどと同様どうように、原則げんそく費用ひようの一部いちぶ自己じこ負担ふたんを求もとめる「定期ていき接種せっしゅ」で行おこなわれます。

接種せっしゅ費用ひようの自己じこ負担ふたん額がくは最大さいだいでおよそ7000円えんで、65歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃと、60歳さいから64歳さいで基礎きそ疾患しっかんがある重症じゅうしょう化かリスクの高たかい人ひとを対象たいしょうに年としに1回かい、秋あきから冬ふゆの間まに行おこなわれます。

これ以外いがいの人ひとは「任意にんい接種せっしゅ」となり、自己じこ負担ふたん額がくは7000円えんを超こえる見通みとおしです。

入院にゅういん医療いりょう費ひ

重症じゅうしょう化かのリスクがある場合ばあいなどに入院にゅういんして治療ちりょうを受うけると3月つきまでは「高額こうがく療養りょうよう費ひ制度せいど」を適用てきようしたうえで、さらに最大さいだい1万まん円えんが補助ほじょされてきましたが、4月つきからはこの補助ほじょがなくなりました。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうの試算しさんでは、住民じゅうみん税ぜい非課税ひかぜい世帯せたいではなく、年収ねんしゅうがおよそ370万まん円えんまでの75歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃが、新型しんがたコロナで7日間にちかん入院にゅういんした場合ばあい、コロナ治療ちりょう薬やくの費用ひようを除のぞく自己じこ負担ふたん額がくは所得しょとくに応おうじて3万まん9800円えんから5万まん7600円えんとなるほか、食事しょくじ代だいが別べつでかかります。

後遺症こういしょう対策たいさく

コロナが法律ほうりつ上じょうの5類るいに移行いこうされた去年きょねん5月つき8日にちから後遺症こういしょうの患者かんじゃを診療しんりょうした医療いりょう機関きかんに支払しはらわれる診療しんりょう報酬ほうしゅうが特例とくれい的てきに加算かさんされていましたが、この加算かさんについては、今年度こんねんどの診療しんりょう報酬ほうしゅう改定かいていで終了しゅうりょうすることが決きまっています。

改定かいてい後ごは、コロナを含ふくむ感染かんせん症しょうの後遺症こういしょうが疑うたがわれる場合ばあいに精密せいみつな検査けんさができる体制たいせいを整ととのえているかや、定さだめられた感染かんせん症しょう対策たいさくをとっているかなど、複数ふくすうの条件じょうけんに適合てきごうした診療しんりょう所しょに対にたいして報酬ほうしゅうが加算かさんされます。

また、後遺症こういしょうの詳くわしい症状しょうじょうや、原因げんいんの解明かいめい、治療ちりょう法ほうの開発かいはつなどに向むけた研究けんきゅうは今年度こんねんども継続けいぞくして行おこなわれます。

コロナ後遺症こういしょうの支援しえん制度せいど

後遺症こういしょうの影響えいきょうで休職きゅうしょくする場合ばあいなどに給付きゅうふの対象たいしょうとなる主おもな支援しえん制度せいどは以下いかの通とおりです。

《労災ろうさい保険ほけん》

仕事しごとや通勤つうきんが原因げんいんで新型しんがたコロナに感染かんせんし、その後遺症こういしょうで療養りょうようが必要ひつようなどと認みとめられる場合ばあいには、労災ろうさい保険ほけんの給付きゅうふの対象たいしょうになります。

詳くわしくは職場しょくばのある地域ちいきを管轄かんかつする労働ろうどう基準きじゅん監督かんとく署しょに相談そうだんしてください。

《健康けんこう保険ほけん》

仕事しごとや通勤つうきん以外いがいの原因げんいんで新型しんがたコロナに感染かんせんし、仕事しごとをすることが困難こんなんになった場合ばあい、仕事しごとに就つくことができなかった期間きかんなどの要件ようけんを満みたせば健康けんこう保険ほけん制度せいどを活用かつようして傷病しょうびょう手当てあて金きんが支給しきゅうされます。

支給しきゅうを受うける要件ようけんや申請しんせいの手続てつづきなどについては加入かにゅうしている健康けんこう保険ほけん組合くみあいなどに相談そうだんしてください。

《障害しょうがい年金ねんきん》

後遺症こういしょうによって日常にちじょう生活せいかつが著いちじるしく制限せいげんを受うけるなどしている場合ばあい、法令ほうれいで定さだめられた障害しょうがいの程度ていどなどの要件ようけんを満みたせば、障害しょうがい年金ねんきんの対象たいしょうとなります。

地域ちいきの年金ねんきん事務所じむしょのほか、相談そうだん窓口まどぐちに電話でんわで問い合といあわせることができます。

番号ばんごうは0570-05-1165です。

《身体しんたい障害しょうがい者しゃ手帳てちょう》

後遺症こういしょうの症状しょうじょうによって視覚しかくや聴覚ちょうかく、声こえなどに障害しょうがいのある状態じょうたいになった場合ばあいは、要件ようけんを満みたせば身体しんたい障害しょうがい者しゃ手帳てちょうが交付こうふされます。

申請しんせい方法ほうほうなど詳くわしい情報じょうほうは各地かくちの市区しく町村ちょうそんの担当たんとう部署ぶしょに相談そうだんしてください。

《精神せいしん障害しょうがい者しゃ保健ほけん福祉ふくし手帳てちょう》

後遺症こういしょうによって一定いってい程度ていどの精神せいしん障害しょうがいの状態じょうたいにあると認定にんていされた場合ばあいは、要件ようけんを満みたせば精神せいしん障害しょうがい者しゃ保健ほけん福祉ふくし手帳てちょうが交付こうふされます。

申請しんせい方法ほうほうなど詳くわしい情報じょうほうは各地かくちの市区しく町村ちょうそんの担当たんとう部署ぶしょに相談そうだんしてください。

《生活せいかつ困窮こんきゅう者しゃ自立じりつ支援しえん制度せいど》

就労しゅうろうや住すまいなどに関にかんする生活せいかつの困こまりごとに対にたいしては、地域ちいきの自立じりつ相談そうだん支援しえん機関きかんが相談そうだんに応おうじています。