「劇症型溶血性レンサ球菌感染症」報告過去最多ペースで増加 - Easy News

「劇げき症しょう型がた溶血ようけつ性せいレンサ球菌きゅうきん感染かんせん症しょう」報告ほうこく過去かこ最多さいたペースで増加ぞうか

May 15, 2024 05:05

Furigana

手てや足あしのえ死しなどを引き起ひきおこし、死しに至いたることもある「劇げき症しょう型がた溶血ようけつ性せいレンサ球菌きゅうきん感染かんせん症しょう」の報告ほうこくが、過去かこ最多さいたとなるペースで増ふえています。専門せんもん家かは手洗てあらいや傷口きずぐちの消毒しょうどくなど基本きほん的てきな感染かんせん対策たいさくを呼よびかけています。

劇げき症しょう型がた溶血ようけつ性せいレンサ球菌きゅうきん感染かんせん症しょうは主おもに「A群ぐん溶血ようけつ性せいレンサ球菌きゅうきん」と呼よばれる細菌さいきんに感染かんせんし、手足てあしのえ死しや多た臓器ぞうき不全ふぜんなどが起おこる感染かんせん症しょうで30代だい以上いじょうに多おおいとされ、症状しょうじょうが急激きゅうげきに悪化あっかして死しに至いたることもあります。

国立こくりつ感染かんせん症しょう研究所けんきゅうじょによりますと、ことしに入はいってから今月こんげつ5日にちまでの国内こくないの患者かんじゃ数すうは速報そくほう値ちで801人にんで、去年きょねんの同おなじ時期じきの2.76倍ばいとなっています。

去年きょねん1年間ねんかんの患者かんじゃ数すうは現在げんざいの方法ほうほうで統計とうけいを取とり始はじめてから最もっとも多おおい941人にんでしたが、それを上回うわまわるペースとなっています。

患者かんじゃが増ふえている原因げんいんは詳くわしくは分わかっていませんが、新型しんがたコロナウイルスへの対策たいさくが緩和かんわされて以降いこう、同おなじ種類しゅるいの細菌さいきんによる咽頭いんとう炎えんの患者かんじゃ数すうが増ふえた影響えいきょうなどが指摘してきされているということです。

詳くわしい感染かんせん経路けいろは分わかっていませんが、傷口きずぐちからの感染かんせんなどが考かんがえられるということで、国立こくりつ病院びょういん機構きこう三さん重じゅう病院びょういんの谷口たにぐち清きよし州しゅう院長いんちょうは「この細菌さいきん自体じたいは多おおくの人ひとが持もっているが、けがをして傷きずから菌きんが入り込はいりこむなどすると劇げき症しょう型がたになり得える。けがをしたときに消毒しょうどくする、手てを洗あらうといった感染かんせん対策たいさくが重要じゅうようだ」と話はなしていました。