アメリカのブリンケン
国務長官が
日本を
訪れて
岸田総理大臣と
会談し、
安倍元総理大臣が
銃撃されて
亡くなったことについて
哀悼の
意を
伝えました。
アメリカのブリンケン国務長官は、安倍元総理大臣が奈良市で銃撃されて亡くなったことを受けて、バイデン大統領の指示で哀悼の意を伝えるため、きょう午前、日本を訪れ、総理大臣官邸で岸田総理大臣と10分あまり会談しました。
この中でブリンケン長官は、アメリカ政府を代表して哀悼の意を伝えました。
そのうえで「安倍元総理大臣は揺るぎない日米同盟の擁護者であり、また『自由で開かれたインド太平洋』という先見性のあるビジョンを掲げ、アメリカをはじめ、同志国との連携の強化に多大な功績を残された」と述べました。
これに対し岸田総理大臣は「ブリンケン長官の日本訪問や、バイデン大統領の電話によるお見舞いをはじめとするアメリカ側の温かい気持ちに深謝する」と述べました。
そして、「民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行を断じて許すことはできない。現職の総理大臣として暴力に屈せず民主主義を守り抜くとともに、安倍元総理大臣の遺志を継いで日米同盟のさらなる強化に努めたい」と述べました。
会談のあとブリンケン
長官は、「われわれは
非常に
悲しんでいる。
安倍元総理大臣は
在任中、
日米関係を
新たな
レベルへと
引き上げた。
彼は
希有なビジョンを
持ち、それを
実践する
力を
持った
方だった。わたしが
ここにいるのは
同盟国である
以上に
日本の
友人であるからだ。
友人が
負ったダメージを
支援するため、
何でもさせていただきたい」と
述べました。
そして、ブリンケン長官は、安倍元総理大臣の遺族に宛てたバイデン大統領の手紙を持参したことを明らかにしました。
松野官房長官「温かい気持ちに深謝申し上げたい」
松野官房長官は、午前の記者会見で「今回の訪日は、安倍元総理大臣のご逝去に対して、アメリカとしての哀悼の意を表するためと承知している。日本政府としては、今回のブリンケン国務長官による急きょの訪日や、9日の日米首脳電話会談でのバイデン大統領によるお見舞いをはじめとするアメリカ側の温かい気持ちに深謝申し上げたい」と述べました。
「第四の被ばく」米文書“日米で巧みに対処”の記載も
66年前の1958年、太平洋上で日本の海上保安庁の船がアメリカの核実験に遭遇して被ばくし、その後の乗組員の死亡と被ばくとは関連がないとされた事件で、NHKは、2か月後に在日アメリカ大使館の書記官が事件の経緯や日本社会の反応を詳細にまとめた文書を入手しました。書記官は「日米で巧みに対処した」としたうえで「日本人の一部は核実験が正当化されるという考えにさえ至ったようだ」と記していて、専門家は「アメリカ政府がどのように分析していたのか本音がわかり、重要だ」と話しています。
Source: NHK
Sep 15, 2024 12:09