人工じんこう透析とうせき患者かんじゃ用ようの病床びょうしょうひっ迫ひっぱく 東京とうきょうでは約やく170人にんが入院にゅういんできず

東京とうきょう 新宿しんじゅく区くにある「都立とりつ大久保おおくぼ病院びょういん」は、新型しんがたコロナウイルスに感染かんせんした人工じんこう透析とうせきの患者かんじゃのための病床びょうしょうを8床しょう、確保かくほしていますが、先月せんげつ下旬げじゅんから今月こんげつ上旬じょうじゅんにかけて満まん床ゆかの状態じょうたいが続つづきました。現在げんざいも高齢こうれいで介助かいじょが必要ひつような患者かんじゃや、肺炎はいえんになるなどコロナの症状しょうじょうが比較的ひかくてき重おもい患者かんじゃが入院にゅういんしていて、コロナの治療ちりょうを行おこないながら個室こしつや仕切しきられたブースの中なかで他たの患者かんじゃと重かさならない時間じかん帯たいに透析とうせきを受うけています。

この病院びょういんによりますと新型しんがたコロナに感染かんせんしたため、ふだん通かよう施設しせつで透析とうせきを受うけることができず、透析とうせきの間隔かんかくが通常つうじょうよりも空あいたことで呼吸こきゅうの状態じょうたいが悪化あっかするなどして緊急きんきゅう搬送はんそうされてきた患者かんじゃも複数ふくすういたということです。

病院びょういんの若井わかい幸子さちこ副ふく院長いんちょうは「透析とうせきの間隔かんかくが空あいてしまうと肺はいに水みずがたまって苦くるしくなったり、不ふ整脈せいみゃくが起おきたりして、命いのちに関かかわることがあるので、入院にゅういんできない軽症けいしょうの患者かんじゃの透析とうせきを続つづけてもらえるよう地域ちいきの透析とうせき施設しせつとの連携れんけいを強つよめていきたい」と話はなしています。

東京とうきょう 世田谷せたがや区くにある「腎じん内科ないかクリニック世田谷せたがや」では、先月せんげつ以降いこうの「第だい7波は」で、通院つういんしている患者かんじゃでコロナに感染かんせんする人ひとが急増きゅうぞうしました。

その前まえの「第だい6波は」では透析とうせきの患者かんじゃが感染かんせんしても別べつの病院びょういんに入院にゅういんすることができたということですが、現在げんざいは入院にゅういんが難むずかしくなっているため、一般いっぱんの患者かんじゃとは別べつに感染かんせん者しゃのみを対象たいしょうに週しゅうに3回かい、透析とうせきを行おこなっています。

施設しせつの一角いっかくにある2つの個室こしつが感染かんせんした透析とうせきの患者かんじゃ用ようとして使つかわれていて、院内いんない感染かんせんのリスクを減へらすため、使用しようする時間じかん帯たいは、ほかの患者かんじゃが周囲しゅういにいない夜よるに限かぎっています。

取材しゅざいした16日にちの夜よるもコロナに感染かんせんした患者かんじゃ2人にんが東京とうきょう都とが手配てはいしたタクシーなどで訪おとずれ、人工じんこう透析とうせきの治療ちりょうを受うけていました。そして、クリニックの医師いしが患者かんじゃと電話でんわで話はなして、発熱はつねつや呼吸こきゅう状態じょうたいなどコロナの症状しょうじょうの経過けいかを聞き取ききとったり、体重たいじゅうの増減ぞうげんといった、透析とうせきの管理かんりに必要ひつような情報じょうほうを確認かくにんしたりしていました。

クリニックの菅沼すがぬま信也しんや院長いんちょうは「夜間やかん透析とうせきは日付ひづけをまたぐ時間じかんまでかかるので負担ふたんは大おおきいが、今いまが正念場しょうねんばと思おもって対応たいおうしている。なかなか患者かんじゃが途切とぎれないので、早はやく落ち着おちついてほしい」と話はなしていました。