ノルウェー政府は14日、南東部のオスロフィヨルド湾に出没して人気者になっていたセイウチを安楽死させました。ノルウェー漁業総局の発表によると、このセイウチに近寄らないよう呼びかけた勧告が守られず、人の安全が脅かされ続けていると判断して安楽死させることにしました。
安楽死させたのは「フレヤ」と名付けられた若いメスのセイウチ。目撃情報に関するグーグルマップを管理していたノルウェー南東部大学の研究者がCNNに語ったところによると、フレヤはこの夏、SNSで話題になりました。
ほかのセイウチと違ってフレヤは人を怖がる様子を見せず、小型ボートによじ上って日光浴する動画が人気を呼んでいたそうです。
しかしそうした勧告が守られなかったため、当局はフレヤを別の場所に移すことなども検討したが、相当な困難が予想されることから現実的ではないと判断したとしています。
大勢の人がフレヤの至近距離に集まっている写真を公表しました。メスのセイウチは体重600~900キロになるとしています。