22
日午前10
時すぎ、
名古屋市北区の
名古屋高速道路で、
市中心部から
県営名古屋空港に
向かっていた
バスが
横転して
炎上し、バスに
乗っていた
乗客と
運転手合わせて8
人のうち2
人が
死亡した
ほか、
乗客6
人と
後続の
乗用車を
運転していた
男性1
人の
合わせて7
人がけがをしました。
バスの運転手の55歳の男性とは連絡がとれておらず、警察は遺体を詳しく調べて身元の確認を進めています。
この事故で警察は23日午前9時ごろ、バスの運行会社で愛知県小牧市にある「あおい交通」の本社と営業所に過失運転致死傷の疑いで捜索に入りました。
このうち、本社では段ボールなどを持った捜査員6人が出入り口から建物の中に入りました。
捜索は1時間ほど行われ、捜査員は段ボール2箱分の資料を押収していました。
事故の現場は高速道路の本線2車線と、空港に向かうために降りる「豊山南出口」へと続く車線が分かれる場所です。
関係者によりますとバスは3車線のうちいちばん右側の出口へと続く車線を走行していましたが、左側の本線との間にある分離帯に衝突したということです。
現場にはブレーキの痕がなく、バスは急なハンドル操作をする様子もないまま事故を起こしたということです。
警察は押収した資料を詳しく分析し、バスの運転手の勤務実態や、会社の安全管理に問題がなかったかなどについて捜査を進めることにしています。
バス運行会社が会見「アルコールチェックや点呼の際異常なし」
名古屋市の
名古屋高速道路で
起きたバスの
事故を
受け、バスを
運行していた「あおい
交通」は23
日午前11
時から
愛知県小牧市の
本社で
幹部らが
記者会見し、
松浦秀則社長が「
亡くなられた
方のご
冥福を
お祈りし、けがした
方に
心よりおわび
申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした」と
謝罪しました。
記者会見で、会社側は、事故を起こしたバスの55歳の男性運転手について、別の会社でバスを運転していた時期を含め8年7か月の運転経験があり、22日の出勤時のアルコールチェックや点呼の際には異常は認められなかったと説明しました。
また、バスから脱出した6人の乗客については、事故のあとに連絡が取れた乗客の話などから、事故の衝撃で割れたフロントガラスから脱出した可能性があると説明しました。
そして今後の再発防止について、松浦社長は「死者が出たことを反省し、関係各所の指導のもと、運行管理、車両管理、乗務員管理を徹底し、事故防止に努めて参ります」と述べました。