アメリカ・フロリダ州のケネディ宇宙センターでは日本時間の29日午後9時半ごろ、宇宙船オリオンを搭載した大型ロケット「SLS」=「スペース・ローンチ・システム」が打ち上げられる予定でしたが、NASAは打ち上げを中止し、延期すると発表しました。
次の打ち上げスケジュールはまだ発表されていませんが、NASAは現地時間の来月2日と5日を予備の日程として設定しています。 今回の打ち上げは「アルテミス計画」の第1段階と位置づけられ、SLSで初めて打ち上げられた宇宙船オリオンは月を周回して再び地球に戻るおよそ40日間の試験飛行を行う予定です。 NASAは当初、2024年までに宇宙飛行士を月に降り立たせることを目指していましたが、ロケットの開発が遅れて目標がずれ込んでいて、実現の時期に関心が高まっていました。
エンジンに不具合が見つかったということで、新しい打ち上げの日程は改めて発表するとしています。
来月2日と5日が予備の日程