新型しんがたコロナ感染かんせんの子こども 中等ちゅうとう症しょう・重症じゅうしょうの3分ぶんの2が基礎きそ疾患しっかんなし

その結果けっか、酸素さんその投与とうよを受うけたり人工じんこう呼吸こきゅう器きを装着そうちゃくしたりして、中等ちゅうとう症しょうや重症じゅうしょうとして登録とうろくされた患者かんじゃは合あわせて220人にんでした。

このうち、重症じゅうしょう化かのリスクが高たかいとされる基礎きそ疾患しっかんがあったのは70人にんで全体ぜんたいの3分ぶんの1以下いかにとどまり、およそ3分ぶんの2は基礎きそ疾患しっかんのない人ひとだったということです。

また、患者かんじゃの具体ぐたい的てきな症状しょうじょうを感染かんせんの第だい7波はとされることし6月つき26日にち以降いこうから今月こんげつ28日にちまでに中等ちゅうとう症しょうや重症じゅうしょうとして登録とうろくされた131人にんで調しらべた結果けっか、最もっとも多おおいのは急性きゅうせい脳症のうしょうで26％、次ついで肺炎はいえんが20.6％、けいれんが16.8％などとなっています。

また、およそ60％にあたる79人にんが集中しゅうちゅう治療ちりょう室しつでの治療ちりょうが必要ひつような状態じょうたいだったということです。

日本にっぽん集中しゅうちゅう治療ちりょう医い学会がっかい小児しょうに集中しゅうちゅう治療ちりょう委員いいん会かいは「以前いぜんと比くらべ、オミクロン株かぶの流行りゅうこう以降いこうは重症じゅうしょう化かする子こどもの数かずが増ふえている。適切てきせつな感染かんせん対策たいさくをとって感染かんせんのリスクを下さげてほしい」としています。

そして「重症じゅうしょう化かを防ふせぐ上うえで、最もっとも効果こうか的てきなのはワクチンの接種せっしゅだ。接種せっしゅ可能かのうな年齢ねんれいの子こどもはワクチンを接種せっしゅしてほしい」と呼よびかけています。

5歳さいから11歳さいを対象たいしょうにした子こどものワクチンについて今月こんげつ8日にち、厚生こうせい労働ろうどう省しょうの専門せんもん家かで作つくる分科ぶんか会かいは、子こどもでのオミクロン株かぶへの効果こうかや安全あんぜん性せいに関にかんするデータが集あつまってきたとして、接種せっしゅを受うけるよう保護ほご者しゃが努つとめなければならない「努力どりょく義務ぎむ」とする方針ほうしんを決きめました。

また、日本にっぽん小児しょうに科か学会がっかいも今月こんげつ、「接種せっしゅを推奨すいしょうする」と発表はっぴょうしています。

これについて齋藤さいとう教授きょうじゅは「新型しんがたコロナの流行りゅうこうが始はじまった当時とうじ、子こどもは感染かんせんしにくく、感染かんせんしたとしても無む症状しょうじょうか軽症けいしょうなのでワクチンは必要ひつようないという印象いんしょうがあったことが大おおきな影響えいきょうを与あたえているのではないか」と指摘してきしています。

「子こどもをめぐる状況じょうきょうは大おおきく変かわっている。子こどもでもワクチンが重症じゅうしょう化かを防ふせぐ効果こうかが確認かくにんされているほか、世界中せかいじゅうで接種せっしゅされ、安全あんぜん性せいに関にかんする膨大ぼうだいなデータが集あつまっている。これまでのデータを見みても安心あんしんして接種せっしゅできるワクチンなので、重症じゅうしょう化かを防ふせぎ、命いのちを落おとさないためにも接種せっしゅが重要じゅうようだ」としています。