任期満了に
伴う沖縄県知事選挙は、
立憲民主党、
共産党、れいわ
新選組、
社民党、
地域政党の
沖縄社会大衆党が
推薦し、
アメリカ軍普天間基地の
名護市辺野古への
移設反対などを
訴えた
現職の
玉城デニー
氏が2
回目の
当選を
果たしました。
沖縄県知事選挙は、立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党が推薦した現職の玉城氏が、自民・公明両党が推薦した元宜野湾市長の佐喜真氏らを抑えて、2回目の当選を果たしました。
玉城氏は、沖縄県うるま市出身の62歳。
タレントとして活動したあと、沖縄市議会議員や衆議院議員を経て、4年前に翁長前知事の死去に伴う沖縄県知事選挙で初当選しました。
玉城氏は、選挙戦でアメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対や、子どもの貧困対策などに取り組んだ実績を訴えました。
その結果、立憲民主党や共産党などの支持層を固めたほか、いわゆる無党派層の支持も集めました。
対する佐喜真氏は、自民党や公明党の全面的な支援を受け、経済の振興などを訴えましたが、及びませんでした。
玉城氏「県民の思いが1ミリもぶれていないという結果」
玉城氏は「
本当に身に
余る県民の
皆様からの
信頼と『
これからも
頼むぞ』という、
その希望を
託していただいたことに、
改めて心から感謝を
申し上げる。
間違いなく
今回は、
辺野古の
新基地建設は
大きな争点だった。
過去2
回の
知事選挙、
県民投票の7
割以上の
反対の
声、そして、
今回の
私の2
期目の
再選。
県民の
思いが1
ミリもぶれていないという
結果だと
受け止めている」と
述べました。
佐喜真氏「県民が判断したこと 真摯(しんし)に受け止めたい」
佐喜真淳氏は「
県民が
判断したことなので
真摯に
受け止めたいと
思う。
私の
力不足でこういう
結果になったと
思うので、
そこは
反省をし、
支援していただいた
方には、
非常に
苦しい、
申し訳ないという
気持ちで
いっぱいだ。きょう
結果が
出たばかりなので
これからのことは
まだはっきりとは
考えていない」と
述べました。
下地氏「県民が選んだ人を批判することはない」
下地幹郎氏は「
県民に
選ばれたいと
思って
選挙に
出ているので、
県民が
選んだ
人を
批判することはない。
ただ自分は、
政治家をやめる
つもりは
一切ない。
保守や
革新といった
沖縄の
枠を
破ることが
できるのは
私しかいないと
思う」と
述べました。
自民 森山選対委員長「さらに県民の理解を得られるよう努力」
自民党の
森山選挙対策委員長は、
記者団に対し「あと
一歩及ばなかった。
県民の
気持ちが
基地問題よりも
経済対策に
あることは
よく理解していたが、
沖縄県の
発展に
向けさらに
政策に
磨きをかけたい」と
述べました。
そのうえで「地方自治体の首長選挙なので、国政に直接影響することはない。辺野古への移設は、国の方針として決めているのでさらに県民の理解を得られるよう努力することに尽きる」と述べました。
立民 大串選対委員長「基地問題への一貫した姿勢などが結果に」
立憲民主党の
大串選挙対策委員長は
談話を
発表し「
辺野古の
新たな
基地建設への
反対など、
玉城氏の
基地問題への
一貫した
姿勢や、
子育て・
経済政策などが
支持を
得た
結果と
評価したい。
この勝利は、
玉城県政への
信任と
合わせ、
野党勢力の
主張にも
多くの
賛同を
得られた
結果であり、
国会で
論戦などを
行う際は、
岸田政権や
与党が
抱えるさまざまな
問題点に
正面から
対じし、
正々堂々とただして
いく」としています。
維新 藤田幹事長「玉城氏の勝利 民意として尊重したい」
日本維新の
会の
藤田幹事長は
談話を
発表し「わが
党は
候補者の
擁立・
推薦を
見送ったが、
玉城氏の
勝利を
民意として
尊重したい。
玉城氏は、
普天間基地の
名護市辺野古への
移設阻止を
前面に
掲げたが、
直面する
課題は
基地問題にとどまらない。
経済の
振興、
生活の
向上、
子育て支援の
拡充など、
真に沖縄の
未来を
切り開くための
県政運営を
望みたい」としています。
公明 高木選対委員長「なぜ敗北したのか よく分析」
公明党の
高木選挙対策委員長は
談話を
発表し「
党として
推薦し、
全力で
応援した
佐喜真候補が
惜敗したのはまことに
残念でならない。
今回の
結果を
真摯に
受け止め、
なぜ敗北したのか
よく分析していきたい。
新たな
県知事には、
県政、
国政と
連携しながら、
山積する
沖縄県内の
課題に
全力を
挙げて
取り組んでもらいたいと
思っている」としています。
共産 志位委員長「新たな基地の建設 断念すべき」
共産党の
志位委員長は
記者団に対し「
大きな喜びをもって
歓迎したい。『
名護市辺野古に
新基地はつくらせない』『
普天間基地は
即時閉鎖・
撤去を』という
沖縄県民の
揺るがない
意思を
示したもので、
歴史的勝利だ。
岸田政権は、
結果を
重く
受け止めて、
新たな
基地の
建設は
きっぱりと
断念すべきだ。
今回の
結果は
岸田政権に
大きな痛打となった」と
述べました。
国民 大塚代表代行「旧統一教会問題 投票行動に影響か」
国民民主党の
大塚代表代行は
記者団に対し「
玉城氏は
辺野古への
移設反対の
立場なので、
円滑に
移設が
進むとは
思えない
状況に
なると
予想しているが、
地元の
同意や
軟弱地盤などの
課題が
解決されたうえで、
県民の
納得ずくで
進めてもらいたい。
今回は、
旧統一教会の
問題が
投票行動に
かなり影響していると
思うので
与党にはダメージだろう」と
述べました。
れいわ 山本代表「自公は強権的手法など改める時だ」
れいわ新選組の山本代表は談話を発表し「玉城県政の4年間で進めてきた子どもの貧困の具体的な対策のほか、基地を減らし雇用の拡大につながる経済の活性化などが沖縄の将来に必要と確認された結果だ。不要な辺野古基地建設をゴリ押しし、沖縄振興予算と基地受け入れをリンクさせる強権的な手法などを自民・公明政権は改める時だ」としています。
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출처: NHK
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