先月、
アフリカ南東部を
襲ったサイクロンで
大きな被害を
受けたモザンビークで
医療支援を
行った
日本の
緊急援助隊が10
日帰国し、
衛生環境が
悪い避難生活の
長期化で
感染症が
広がっていると
指摘しました。
アフリカ南東部のモザンビークでは
先月発生したサイクロンによる
洪水の
被害で600
人以上が
死亡し、
今もおよそ16
万人が
避難生活を
強いられています。
JICA=国際協力機構は、現地政府の要請を受けて、先月下旬から医師や看護師らからなる緊急援助隊を派遣していて、10日夜、第1次隊の27人が帰国しました。
援助隊を率いた中森知毅医師によりますと、現地では今も道路が寸断され、住宅の復旧も進んでいないため多くの住民が元の土地に戻れず、避難先でのテント暮らしを余儀なくされているということです。
避難先での衛生状態の悪化によって、コレラの感染も広がっていて、国際機関がワクチンを用意して対策を急いでいます。
さらに避難先では清潔な水が確保できないため、感染症による下痢の症状に悩まされる人が多く中でも乳幼児の割合が患者全体のおよそ半分を占めるということで、中森医師は、「避難生活の長期化が感染症の悪化に拍車をかけている」と指摘しています。