フランスのカンヌ
映画祭で、
世界的な
俳優アラン・ドロン
さんに
長年の
功績をたたえる
名誉賞が
贈られました。
女性に
偏見が
あるなどとして
取りやめを
求める署名活動が
行われていた
中での
授与に、インターネット
上では
批判の
声も
出ています。カンヌ
映画祭は19
日、「
太陽が
いっぱい」
などに
主演した
俳優のアラン・ドロン
さんに、
長年の
功績をたたえて
名誉賞を
授与しました。
授賞式で、娘からトロフィーを受け取ったドロンさんは、抱擁して喜びを分かち合い、大きな拍手の中、目に涙を浮かべながら観客に手を振り、「スターになれたのは皆さん観客のおかげだ」と感謝の意を述べました。
開幕に先立って、ドロンさんに名誉賞が贈られると発表されると、女性や同性愛者へ偏見があるなどとして、取りやめを求める署名活動がインターネット上で行われ、これまでに2万5000を超える署名が集まっていました。
またドロンさんは、地元メディアのインタビューに対し「女性をたたいたことはあるが、女性にビンタを食らったことのほうが多い。女性に付きまとったことはない」などと答えていて、物議を醸していました。
映画祭の主催者は、ドロンさんへの名誉賞授与について「私たちはノーベル平和賞を授与するのではない。彼の俳優としての長年の功績に対して名誉賞を授与するのだ」と話していますが、インターネット上では「#MeTooの教訓は?」といった声や、「失望している」などの批判も出ています。