アメリカの
トランプ政権は、
貿易交渉に関して
中国が
公表した
報告書について、
本質を
誤って
伝え
非難合戦を
追求しており
失望しているとした
声明を
発表しました。
中国は
2日、「
米中貿易交渉に関する
中国側の
立場」という
タイトルの
報告書を
公表し、
次々と
関税を
引き上げて
圧力を
かけるトランプ政権を
批判し、
徹底して
対抗する
立場を
鮮明にしています。
これに対しアメリカの通商代表部と財務省は3日、共同で声明を発表しました。
声明では「中国が両国の貿易交渉の本質を誤って伝えて非難合戦を追求していることに失望している」と述べています。また、中国には不公正な貿易慣行の長い歴史があるとも指摘して、中国からの輸入品に関税を課しているアメリカの立場を正当化しました。
そのうえで「最終的に重要なテーマの取りまとめにあたって、中国はすでに合意していた内容から後退した」と述べ、中国側が土壇場になって交渉姿勢を転換したと批判しました。
米中の貿易交渉は追加関税の応酬が続き、トランプ大統領は今月下旬のG20大阪サミットに合わせ、習近平国家主席との首脳会談の開催に意欲を示しています。
こうした中で今回の報告書をめぐる共同声明など、首脳会談の開催に向けた米中双方の駆け引きが続いています。