日本政府が、
韓国に対する
半導体の
原材料などの
輸出規制を
強化すると
発表したことについて、
2日付けの
韓国の
主要な
新聞は「『
経済戦争』の
銃声が
鳴った」などという
見出しで、
いずれも
1面で
大きく
伝えています。
太平洋戦争中の「
徴用」をめぐる
問題の
解決が
見通せない
中、
日本政府は、
信頼関係が
著しく
損なわれたとして
1日、
韓国に対する
輸出の
優遇措置を
見直し、
半導体の
原材料などの
輸出規制を
強化すると
発表しました。
これについて、2日付けの韓国の主要な新聞はいずれも1面トップで大きく伝えています。
このうち、有力紙の「朝鮮日報」は「韓国産業の急所を刺した『日本の報復』」という見出しで「日本が世界市場の70%から90%を占めている必須の原材料であり、日本が供給を中断すれば、韓国企業は深刻な打撃を受ける」として、危機感をあらわにしています。
また、経済専門紙の「韓国経済」は、「韓日『経済戦争』の銃声が鳴った」という見出しで「日本は、韓国の輸出産業の心臓である半導体・ディスプレーを直接ねらった。WTO=世界貿易機関を通じた解決などは時間がかかり、効果があるか断言できない」と指摘しています。
韓国では、輸出額の20%近くを占める半導体の製造などに深刻な影響が出るのではないかという懸念が広がっていて、ムン・ジェイン(文在寅)大統領は2日午前中に大統領府で開いた閣議で、今後の対応を話し合ったものとみられます。