イギリスの
駐米大使が
本国に
送った
公電などの
中で、
アメリカの
トランプ政権について「
無能」などと
酷評していたことが
暴露され、
両国の
間に
波紋を
呼んでいます。イギリスの
大衆紙「メール・オン・サンデー」は
6日、イギリスのダロック
駐米大使が
本国の
外務省に
送った
機密の
公電などの
内容を
暴露する
記事を
載せました。
それによりますと、ダロック駐米大使はトランプ政権について「機能不全や予測不可能さ、下手な外交や無能さが今後、改善するとは思えない」などと酷評したということです。
また、イランの核合意をめぐる外交政策については「支離滅裂で無秩序だ」と懸念を示したほか、経済政策については「世界の貿易システムを台なしにするおそれがある」と警告したと伝えています。
これに対して、イギリスの外務省は「見解は政府のものではないが、大使は駐在国について正直で、ありのままの評価を伝えることを期待されている」などと、報道内容を否定しないコメントをしたうえで、公電などが暴露されたいきさつを調査するとしています。
一方、トランプ大統領は7日、アメリカのメディアに対して「ダロック駐米大使はイギリスのためにいい仕事をしていない。われわれも彼のことは好きではない」などと早速批判し、同盟国の中でも「特別な関係」を誇るアメリカとイギリスの間に波紋を呼んでいます。