塩田港の混乱は、広東省の蛇口、赤湾、南沙などのコンテナ港にも波及しました。その全てが世界4位のコンテナ港がある深センと、5位の広州のいずれかにあり、世界の運輸業界に多大な影響を及ぼしています。
海運業界の国際団体ビムコのアナリストは塩田港の滞留について、「ただでさえ大きなストレスがのしかかる世界のサプライチェーンの混乱を加速させている」「今年のクリスマスプレゼントの買い物は、探したい物が見つからないかもしれない」と指摘しました。
塩田港の混乱そのものも懸念されます。デンマークのコンサルタント会社ベスプッチ・マリタイムによると、同港では先月下旬以来、20フィートコンテナ35万7000個が処理できない状態にあります。