警察によりますと、清原副園長は、ことし6月、体操の指導をしている際に、6歳の男の子の園児の顔を殴って全治2週間のけがをさせたとして傷害の疑いが持たれています。
子どものほおが腫れていることに気付いた母親からの被害届を受けて、警察が捜査を進めたところ、男の子は「ブリッジ歩きをしていて、ほかの子よりも遅かったからたたかれた」などと話したということです。
警察の調べに対し、清原副園長は「園児が泣いていたので励ますため、タッチするようにほおに触れたが、殴ってはいない」と容疑を否認しているということです。
日の里西保育園の清原由鶴乎園長は「この件については弁護士と相談して今後の対応を決めるので、現段階ではコメントできない」としています。
過去にも子どもがけがで謝罪
日の里西保育園をめぐっては、これまでも「園児への指導が厳しすぎる」などと問題視する声が福岡県などに寄せられていました。
福岡県によりますと、平成27年と翌年の2回にわたって、保護者から「園内にあるベランダを30周も走らされて、子どもにマメができた。指導が厳しすぎる」などという苦情が寄せられたということです。
また、ことし7月には、「子どもが唇を切るけがをした」という相談があり、県や宗像市などが園に立ち入り調査をしました。
これに対し保育園側は「トイレに行くよう促したにもかかわらず、言うことを聞かなかった。副園長が子どもの背中を押したところ、転倒してけがをした」などと話し、保護者に謝罪したということです。