高さ350
メートル、
地上70
階建てという
木造では
日本一と
なる高層ビルの
建設プロジェクトが
本格的に
動きだします。
大手住宅メーカーの「
住友林業」は、プロジェクトの
実現に
向けて
茨城県つくば
市に
新たな
研究拠点を
設け、
火災に
強い部材や
建物の
構造の
研究などに
取り組むことになりました。
住友林業は、環境に優しい木造建築の普及に取り組んでいますが、江戸時代の創業から350年となる2041年に、高さ350メートル、地上70階建てという木造の高層ビルを建設するプロジェクトを立ち上げています。
このプロジェクトの拠点となる茨城県つくば市の研究施設が21日、関係者に公開されました。
この施設は、木造3階建てで外壁やバルコニーを緑化し、屋上にはソーラーパネルが設置されていて、最大140人が働くことができるということです。
この施設では、3時間燃え続けても構造を維持することができる火災に強い部材の開発や、鉄骨などを使った高層ビルの2倍に上ると試算されている建設コストを抑えるための技術の研究などに取り組むということです。
住友林業によりますと、国内では、木材を使ったオフィスビルやマンションで11階建て以上の建築物が施工された例がないということです。
住友林業の市川晃社長は「再生産が可能で、持続可能な資源である木材を活用し、高層ビルの開発を加速させていきたい」と話していました。