慰安いあん婦ふ問題もんだい扱あつかった映画えいが 上映じょうえい中止ちゅうしに抗議こうぎ ２に作品さくひん上映じょうえい取とりやめ

会見かいけんでは、「止とめられるか、俺おれたちを」の監督かんとくを務つとめた白石しらいし和かず彌いやさんが、「ことしに入はいってからあいちトリエンナーレの問題もんだいなどの中なかで、表現ひょうげんの場ばが失うしなわれている流ながれがある。この流ながれに異議いぎ申し立もうしたてをして、問題もんだい提起ていきの１ひとつとして上映じょうえい取とりやめを決きめました」と経緯けいいを説明せつめいしました。

そのうえで、「具体ぐたい的てきにはどういうものか分わからないが、川崎かわさき市しが懸念けねんを示しめした瞬間しゅんかんに何なんらかの圧力あつりょくだとわれわれは思おもっている。映画えいが祭さい側がわも映画えいが人じんとして映画えいがを守まもるべきだし、そこにプライドを持もってほしい。どんな圧力あつりょくを受うけたとしても、そこで映画えいがのために戦たたかってくれる姿勢しせいが１いちミリでもあれば、僕ぼくらはその背中せなかを押おします」と話はなしていました。

また、「止とめられるか、俺おれたちを」の脚本きゃくほんを担当たんとうした井上いのうえ淳一じゅんいちさんは、「事ことなかれ主義しゅぎで、『大おおきな問題もんだいが起おこる前まえにやめておこう』ということが起おきている。今後こんご、映画えいが祭さいでは政治せいじ的てきな映画えいがは初はじめからリストアップしないとか、そういうことが起おこるのではないか。しんゆり映画えいが祭さいは愛あいのある映画えいが祭さいだと思おもっていたので、だからこそ悲かなしい」と話はなしていました。

若松わかまつプロダクションによりますと、上映じょうえいを取とりやめた２ふたつの作品さくひんは、映画えいが祭さいとは別べつに川崎かわさき市内しないの文化ぶんか施設しせつで無料むりょうで上映じょうえいする予定よていだということです。

川崎かわさき市しの対応たいおうを批判ひはん

若松わかまつプロダクションの会見かいけんでは、映画えいが「主戦しゅせん場じょう」を配給はいきゅうしている会社かいしゃの代表だいひょう、木下きのした繁しげる貴たかさんが最後さいごに発言はつげんし、「このまま『主戦しゅせん場じょう』の上映じょうえいが中止ちゅうしになってしまうと悪わるい前例ぜんれいになってしまうので、会社かいしゃとしては映画えいが祭さい側がわに改あらためて上映じょうえいをしてほしいと強つよく願ねがっています」と訴うったえました。

そのうえで、「行政ぎょうせい側がわ、公権力こうけんりょくが文化ぶんかに対にたいして口出くちだしをしてくる、圧力あつりょくをかけてくる、形かたちを変かえた検閲けんえつを行おこなおうとしていると感かんじました」と川崎かわさき市しの対応たいおうを批判ひはんしました。