アメリカで人種や宗教などへの差別に基づく犯罪=ヘイトクライムが増加し、去年は2009年以降最多となる7314件に上ったことがFBI=連邦捜査局の報告で明らかになりました。
FBIによりますと、去年1年間で全米で報告されたヘイトクライムは前の年より200件近く増加し、7314件に上りました。これは2009年以降、最も多い件数です。
殺人事件の被害者は51人で、統計を取り始めた1990年代以降、最悪となりました。このうち22人は去年8月、南部テキサス州でヒスパニック系の移民を標的にしたとみられる白人の男が銃を乱射して殺害したものです。
ヘイトクライムの動機別でみると、人種・民族への差別が最も多く、次いで宗教に対する偏見、性的志向への差別などとなっています。