広島市の広島電鉄は108年前の大正元年11月23日に路面電車の運行を開始しました。
23日は運行が始まった日に合わせて、長年、市内を走り続けてきたレトロな車両の撮影会が広島市中区の車庫で開かれました。
会場には原爆で損傷したあとも修復されて今も広島の街を走り続けている「被爆電車」など合わせて10種類の車両がならび、訪れた鉄道ファンや家族連れなどおよそ50人が路面電車の写真を撮るなどしていました。
このあと貸し切りとなったレトロな車両に乗って一部の路線をめぐるツアーも開かれ、参加した人たちはふだんはなかなか乗れない車両の乗り心地を味わっている様子でした。
大阪から訪れた小学5年生の男の子は「ふだん見られない車両がこれだけ見られてとてもわくわくした。原爆で被害を受けたのに今も走っている電車があるのはすごいと思った」と話していました。
また、広島電鉄の椋田昌夫社長は「被爆から復興して今も走る被爆電車を見て、コロナ禍に苦しむ皆さんに少しでも元気を出してもらいたい」と話していました。