30か国以上が批准する「オープンスカイ条約」は、互いの国の軍事施設などを上空から査察でき、攻撃計画がないことを確認する役割を果たしていますが、トランプ大統領は今年5月、「ロシアが条約を守っていない」として、脱退する考えを明らかにしていました。
アメリカ側の通告から6か月が経過し、条約に基づき脱退が有効となったことから国務省が22日、正式に脱退したことを発表しました。
アメリカとロシアをめぐっては、去年、INF=中距離核戦力全廃条約が失効していて、世界的な軍縮の動きがさらに後退する可能性もあります。