発表によると、オランウータンのオスの赤ちゃんは11月28日にベルギーのパイリダイザ動物園で誕生しました。同動物園で飼育されているつがいの自然な妊娠・出産で生まれ、「マタイ」と命名されています。
同動物園でオランウータンが誕生するのは、マタイの兄に当たる「ベラニ」に続いて2頭目。
オランウータン兄弟の寿命は45年程度と予想され、マタイは大人になるまでは家族とともに暮らす予定。
オランウータンは、生息地のスマトラ島とボルネオ島の森林伐採によって深刻な絶滅の危機に瀕しています。
野生生物保護団体のボーンフリーによると、オランウータンの生息地は過去30年の間に80%が失われ、スマトラオランウータンの生息数は約1万4000頭に減りました。
残る2種のうち、ボルネオオランウータンは推定4万5000~6万9000頭が残っています。2017年に発見されたタパヌリオランウータンは800頭に満たなさそうです。