スギ花粉かふん飛散ひさん 今季こんきは平年へいねん並なみか少すくない地域ちいきが多おおい傾向けいこう 環境省かんきょうしょう

環境省かんきょうしょうが去年きょねん11月つきから12月つきに花粉かふんを飛散ひさんさせるスギの雄花おばなの芽めの数かずを35都府県とふけんで調査ちょうさしたところ、過去かこ10年間ねんかんの平均へいきんと比くらべて

▽東京とうきょうや大阪おおさかなど16都府県とふけんが80％以上いじょう120％未満みまんで平年へいねん並なみ

▽京都きょうとや広島ひろしまなど14府県ふけんが80％未満みまんで平年へいねんより少すくなくなっています。

一方いっぽうで岩手いわて、愛知あいち、兵庫ひょうご、島根しまねの4県けんは120％以上いじょうで平年へいねんより多おおくなっています。

また、スギとヒノキの花粉かふん飛散ひさん量りょうの表示ひょうじについて、日本にっぽん花粉かふん学会がっかいは、これまでは「少すくない」、「やや多おおい」、「多おおい」、「非常ひじょうに多おおい」の4段階だんかいで表示ひょうじしていましたが、1平方へいほうセンチ当あたり100個こ以上いじょうの飛散ひさん量りょうとなる時ときは「極きわめて多おおい」とする新あらたなランクを設もうけるとしていて、国くにも民間みんかんや自治体じちたいなどでの利用りようを推奨すいしょうするとしています。

スギ花粉かふんの飛散ひさんのシーズンは例年れいねん2月つきごろからで、環境省かんきょうしょうはマスクやメガネを予防よぼう的てきに着用ちゃくようするほか、飛散ひさん量りょうが極きわめて多おおい日ひにはテレワークを活用かつようすることなどを呼よびかけています。

また、症状しょうじょうがごく軽かるいときから薬くすりの使用しようを始はじめると症状しょうじょうを抑おさえられるとして、一般いっぱん的てきに本格ほんかく的てきな飛散ひさんが始はじまるとされる3月つきに向むけて、1週間しゅうかん前まえからの使用しよう開始かいしを呼よびかけています。

伊藤いとう環境かんきょう大臣だいじんは、2日にちの閣議かくぎ後ごの記者きしゃ会見かいけんで「花粉かふん症しょうは近年きんねん、大おおきな社会しゃかい問題もんだいになっている。発生はっせい源げん対策たいさくや飛散ひさん対策たいさくなどを着実ちゃくじつに実施じっししていく」と述のべました。