※イスラエルやパレスチナに関する日本時間2月11日の動きを、随時更新してお伝えします。
AP通信 空爆で子ども含む44人死亡
AP通信は、9日夜から10日にかけての空爆で住宅が被害を受け、子どもを含む少なくとも44人が死亡したと伝えました。イスラエル軍は今後、ラファでの地上作戦に踏み切る構えを示しています。
カタール外務省「イスラエルの脅迫 最も強い言葉で非難」
イスラエルとハマスの間で仲介役を担うカタールの外務省が10日、声明で「ラファを襲撃するというイスラエルの脅迫を最も強い言葉で非難する」と批判しました。
ラファには、ガザ地区の北部から避難を余儀なくされた人々で極度に密集していて、欧米や中東諸国からは、地上作戦が多くの犠牲を招きかねないと強く警告する声が相次いでいます。
イスラエル軍 UNRWA本部の下にトンネルと発表
イスラエル軍は10日、ガザ地区で住民の支援にあたるUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関の本部の下にトンネルが見つかったと発表しました。
トンネルの長さは700メートル、深さは18メートルあり、UNRWA本部から電気が供給されていたと主張しています。
これに対しUNRWAのラザリーニ事務局長はSNSで、「去年10月に職員は本部から離れている。その後に本部で行われた可能性のあるいかなる活動についても承知していない」としています。
イスラエル軍 ラファへの攻撃を強める
イスラエル軍は、ガザ地区の最も南にあり100万人以上が避難しているラファへの攻撃を強めていて、10日にはラファへの空爆でイスラム組織ハマスの幹部を殺害したと発表したほか、中東の衛星テレビ局アルジャジーラはイスラエル軍の空爆などでラファで42人が死亡したと伝えました。
イスラエル軍はラファで空爆だけでなく地上作戦を行う構えを示していて、アメリカのCNNテレビなどは、ネタニヤフ首相が9日の閣議でイスラム教徒が日中の飲食を断つ断食月、ラマダンが始まる来月10日までに作戦を完了させなければならないと述べたと伝えています。
UNRWA事務局長「住民は避難するところがない」
ラファをめぐる状況について10日、NHKのオンラインインタビューに応じたUNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリーニ事務局長は、「避難者が大勢いるラファへの攻撃はさらなる悲劇を重ねることにしかならない。ガザ地区の住民にはもうどこにも避難するところがない」と述べ強い懸念を示しました。