能登半島地震で、
大きな被害を
受けた
石川県七尾市の
商店街で200
年近く輪島塗などを
取り扱っていた
店が10
日、およそ3
か月ぶりに
営業を
再開しました。
七尾市の商店街、一本杉通りにある「漆陶舗あらき」は、江戸時代から8代にわたって200年近く輪島塗などの伝統工芸品を販売していました。
地震で店頭に並べていた数千点の商品の9割ほどが破損するなど大きな被害を受けましたが、以前の店から100メートルほどの所に店舗を借りて10日、営業を再開しました。
オープン前に、店主の新城純一さんや従業員が準備を始め、倉庫などにあって被害を免れた山中塗や九谷焼など1000点程を店頭に並べました。
このうち、九谷焼の豆皿の多くは地震当時、店頭にあったものの被害を免れました。
また、輪島塗のぐい飲みは新城さんが先月、輪島市に出向き、被害を免れたものを職人から買い付けたということです。
新城さんは「商品にはよくぞ震災に耐えてくれたという思いがあります。輪島塗は職人の心がこもっているので販売することで応援になると思っています。先は長いと思いますが、また一本杉通りで復旧・復興を果たしたい」と話していました。