首脳しゅのう会談かいだんは、ワシントンのホワイトハウスで日本にっぽん時間じかんの10日にち夜よる遅おそくから11日にち未明みめいにかけて、およそ1時間じかん半はんにわたって行おこなわれ、会談かいだん後ご、両りょう首脳しゅのうはそろって記者きしゃ会見かいけんし、共同きょうどう声明せいめいを発表はっぴょうしました。

【共同きょうどう声明せいめいの内容ないよう詳細しょうさい】

声明せいめいの冒頭ぼうとう、日にち米べい両国りょうこくを、「グローバル・パートナー」と位置いちづけ、複雑ふくざつ化かする国際こくさい社会しゃかいの課題かだいに、あらゆる領域りょういきでともに対応たいおうしていく姿勢しせいを打ち出うちだし、法ほうの支配しはいに基もとづく自由じゆうで開ひらかれた国際こくさい秩序ちつじょを堅持けんじし、強化きょうかしていくなどとしています。

【防衛ぼうえい・安保あんぽ】

続つづいて、グローバル・パートナーシップの中核ちゅうかくは、防衛ぼうえい・安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょくだと強調きょうちょうするとともに、インド太平洋たいへいよう地域ちいきの平和へいわと繁栄はんえいの礎いしずえである日にち米べい同盟どうめいによる抑止よくし力りょくと対処たいしょ力りょくを高たかめていく方針ほうしんを示しめしています。

また中国ちゅうごくの動向どうこうをめぐり、尖閣せんかく諸島しょとうを含ふくめた東シナ海ひがししなかいや南シナ海みなみしなかいでの力ちからや威圧いあつによる一方いっぽう的てきな現状げんじょう変更へんこうの試こころみに強つよく反対はんたいするとしています。

そして、アメリカの防衛ぼうえい義務ぎむを定さだめた日にち米べい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやく第だい5条じょうが、沖縄おきなわ県けんの尖閣せんかく諸島しょとうに適用てきようされることを再さい確認かくにんしたとしています。

その上うえで、アメリカは日本にっぽんによる防衛ぼうえい費ひの増額ぞうがくや、反撃はんげき能力のうりょくの保有ほゆう、防衛ぼうえい装備そうび移転いてん三さん原則げんそくの運用うんよう指針ししんの改正かいせいを歓迎かんげいする姿勢しせいを示しめすなどし、さらなる協力きょうりょく強化きょうかを打ち出うちだしています。

具体ぐたい的てきには、▽アメリカ軍ぐんと自衛隊じえいたいの連携れんけいをより円滑えんかつにするため、それぞれの部隊ぶたいの指揮しき・統制とうせいを向上こうじょうさせるとしています。

そして、▽ミサイルなどの防衛ぼうえい装備そうび品ひんの共同きょうどう開発かいはつ・生産せいさんなどに関にかんする協議きょうぎの場ばを設もうけることや、▽在日ざいにちアメリカ軍ぐんの大型おおがた艦船かんせんを日本にっぽんで補修ほしゅうできる仕組しくみを整ととのえることが明記めいきされました。

さらに▽アメリカ、イギリス、オーストラリアの3か国かこくによる安全あんぜん保障ほしょうの枠組わくぐみ「AUKUS」が先進せんしん技術ぎじゅつ分野ぶんやでの日本にっぽんとの協力きょうりょくを検討けんとうするほか、▽ジェット練習れんしゅう機きの共同きょうどう生産せいさん・開発かいはつなどに関にかんする作業さぎょう部会ぶかいの設立せつりつなども盛り込もりこまれました。

また▽アメリカの核かく戦力せんりょくなどで日本にっぽんを守まもる「拡大かくだい抑止よくし」の強化きょうかの重要じゅうよう性せいを確認かくにんし、外務がいむ・防衛ぼうえいの閣僚かくりょう協議きょうぎ、いわゆる2プラス2で突っ込つっこんだ議論ぎろんを行おこなうとしています。

【先端せんたん技術ぎじゅつ・経済けいざい安保あんぽ】

声明せいめいでは、経済けいざい安全あんぜん保障ほしょう分野ぶんやなどの連携れんけい強化きょうかも打ち出うちだしていて、中国ちゅうごくの経済けいざい的てき威圧いあつを念頭ねんとうに、半導体はんどうたいやAI、量子りょうしなどの最先端さいせんたん技術ぎじゅつの研究けんきゅう開発かいはつや、サプライチェーンの強きょうじん化かに向むけた協力きょうりょくを進すすめる方針ほうしんが明記めいきされました。

▽具体ぐたい的てきなAIに関にかんする協力きょうりょくをめぐっては　日にち米べいの大学だいがくが最新さいしん技術ぎじゅつの開発かいはつを　進すすめるため、両国りょうこくの企業きぎょうが1億おく1000万まんドル規模きぼの資金しきんを拠出きょしゅつし、新あらたな共同きょうどう研究けんきゅうの枠組わくぐみが設立せつりつされることになったのを歓迎かんげいする姿勢しせいを示しめしています。

▽そして、エネルギーの安定あんてい供給きょうきゅうが世界せかい的てきな課題かだいとなる中なか、クリーンエネルギーの拡大かくだいを通つうじた脱だつ炭素たんその取り組とりくみを推進すいしんする新あらたなハイレベル対話たいわを始はじめるとしています。

【宇宙うちゅう】

また宇宙うちゅう分野ぶんやでの協力きょうりょく拡大かくだいも盛り込もりこまれ、▽アメリカが主導しゅどうする月つき探査たんさプロジェクト「アルテミス計画けいかく」で、アメリカ人じん以外いがいで初はじめてとなる月面げつめん着陸ちゃくりくの機会きかいが　日本人にっぽんじん宇宙うちゅう飛行ひこう士しに2回かい提供ていきょうされるとしています。

【外交がいこう・開発かいはつでの連携れんけい】

地域ちいき情勢じょうせいをめぐっては、▽中国ちゅうごくの南シナ海みなみしなかいでの最近さいきんの危険きけんかつエスカレートする動うごきは「国際こくさい法ほうと整合せいごう的てきではない」などと指摘してきしています。

一方いっぽうで、▽首脳しゅのうレベルを含ふくむ率直そっちょくな意思いし疎通そつうの重要じゅうよう性せいも示しめし、共通きょうつうの関心かんしん分野ぶんやで中国ちゅうごく側がわと協力きょうりょくする意思いしを表明ひょうめいしています。

▽また、台湾たいわん海峡かいきょうの平和へいわと安定あんていの重要じゅうよう性せいを改あらためて強調きょうちょうし、　両りょう岸きし問題もんだいの平和へいわ的てき解決かいけつを促うながすとしています。

▽北朝鮮きたちょうせんをめぐっては、弾道だんどうミサイルの発射はっしゃを強つよく非難ひなんした上うえで、関連かんれんする国連こくれん安保理あんぽり決議けつぎの完全かんぜんな履行りこうと、前提ぜんてい条件じょうけんなしでの外交がいこう復帰ふっきを求もとめています。

また、拉致らち問題もんだいの即時そくじ解決かいけつに向むけたアメリカ側がわの協力きょうりょくを重かさねて確認かくにんしたとしています。

さらに▽ロシアによるウクライナ侵攻しんこうに断固だんこ反対はんたいし、　厳きびしい対ロたいろ制裁せいさいと揺ゆるぎないウクライナ支援しえんの継続けいぞくを確認かくにんするとともに、ロシアと北朝鮮きたちょうせんの軍事ぐんじ協力きょうりょくに深刻しんこくな懸念けねんを示しめしました。

▽中東ちゅうとう情勢じょうせいをめぐっては、ハマスなどによるテロ攻撃こうげきを非難ひなんする一方いっぽう、ガザ地区ちくの人道じんどう状況じょうきょうに深刻しんこくな懸念けねんを表明ひょうめいし、最低さいてい6週間しゅうかんの即時そくじかつ持続じぞく的てきな停戦ていせんが必要ひつよう不可欠ふかけつだと強調きょうちょうしています。

このほか、▽日にち米べいに韓国かんこくや、オーストラリア、フィリピンをそれぞれ加くわえた3か国かこくの連携れんけいを強化きょうかすることに加くわえ、▽ミクロネシアとツバルへの1600万まんドルの支援しえんを含ふくめ、　太平洋たいへいよう地域ちいきの海底かいていケーブルの構築こうちくに貢献こうけんしていく方針ほうしんなども明記めいきしています。

【人的じんてき結むすびつき】

また声明せいめいでは、人的じんてき交流こうりゅうを活性かっせい化かさせる取り組とりくみも盛り込もりこまれました。▽両国りょうこくの高校生こうこうせいや大学生だいがくせいの留学りゅうがくを支援しえんするため、「ミネタ・アンバサダー・プログラム」と名付なづけた1200万まんドル規模きぼの奨学しょうがく金きん制度せいどを立たち上あげるとしています。

そして声明せいめいでは、日にち米べいの両りょう国民こくみんは、今後こんご、何なに世代せだいにもわたり、ますます緊密きんみつな絆きずなを築きずいていくなどとして締しめくくっています。

【共同きょうどう記者きしゃ会見かいけん 首脳しゅのう発言はつげんの詳細しょうさい】

岸田きしだ首相しゅしょう「『法ほうの支配しはいに基もとづく国際こくさい秩序ちつじょ』断固だんことして守まもる」

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは共同きょうどう記者きしゃ会見かいけんで「国際こくさい社会しゃかいは、歴史れきし的てきな転換てんかん点てんにある。日にち米べい、インド太平洋たいへいよう、そして世界せかいが将来しょうらいにわたり、平和へいわと安定あんてい、繁栄はんえいを享受きょうじゅするためには『法ほうの支配しはいに基もとづく自由じゆうで開ひらかれた国際こくさい秩序ちつじょ』を断固だんことして守まもり、いっそう盤石ばんじゃくにしていかなければならない」と述のべました。

その上うえで共同きょうどう声明せいめいについて「『法ほうの支配しはいに基もとづく自由じゆうで開ひらかれた国際こくさい秩序ちつじょ』を維持いじ・強化きょうかしていくという日にち米べいの決意けついを表明ひょうめいし、その指針ししんを記しるしたものだ。われわれのパートナーシップで　日にち米べい、インド太平洋たいへいよう、そして世界せかいの未来みらいを守まもり、いっそう豊ゆたかなものにしていく」と述のべました。

バイデン大統領だいとうりょう「防衛ぼうえい・安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょく強化きょうかへ指揮しき統制とうせいを現代げんだい化か」

バイデン大統領だいとうりょうは、日にち米べいの部隊ぶたい連携れんけいを円滑えんかつ化かするための指揮しき統制とうせいのあり方ありかたをめぐって「両国りょうこくは防衛ぼうえい・安全あんぜん保障ほしょう協力きょうりょくを強化きょうかするため、重要じゅうような措置そちをとり、指揮しき統制とうせいを現代げんだい化かする。さらに、部隊ぶたい同士どうしの相互そうご運用うんよう性せいを高たかめ、途切とぎれること無なく効果こうか的てきに連携れんけいできるようにする。これは、日にち米べい同盟どうめいが始はじまって以来いらい、最もっとも重要じゅうような刷新さっしんだ」と述のべました。

バイデン大統領だいとうりょう「中東ちゅうとう情勢じょうせいについても協議きょうぎ」

バイデン大統領だいとうりょうは「中東ちゅうとう情勢じょうせいについても協議きょうぎし、ともに停戦ていせんと人質ひとじち解放かいほうを支持しじすることや、ガザ地区ちくの人道じんどう危機ききに対処たいしょする　緊急きんきゅうの取り組とりくみについて、意見いけんを交かわした」と述のべました。

バイデン大統領だいとうりょう「真しんのグローバルなパートナーシップへ変化へんか」

バイデン大統領だいとうりょうは「日本にっぽんとの関係かんけいは同盟どうめい関係かんけいに投資とうしし、集団しゅうだん的てきな野心やしんを持もつことが卓越たくえつした結果けっかをもたらすことの力強ちからづよい証明しょうめいだ。この3年間ねんかん、日本にっぽんとアメリカの関係かんけいは真しんのグローバルなパートナーシップへと変化へんかした。これは岸田きしだ総理そうり大臣だいじんの勇気ゆうきあるリーダーシップによるものだ」と述のべました。

岸田きしだ首相しゅしょう「中国ちゅうごく側がわと対話たいわは継続けいぞく 共通きょうつう課題かだいについては協力きょうりょく」

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは中国ちゅうごくをめぐる外交がいこう姿勢しせいについて「中国ちゅうごく側がわと対話たいわは継続けいぞくし、共通きょうつうの課題かだいについては協力きょうりょくをしていく。こうした重要じゅうよう性せいも確認かくにんした会談かいだんだった。引き続ひきつづき、同盟どうめい国こくであるアメリカと強固きょうこな信頼しんらい関係かんけいのもと、中国ちゅうごくに対にたいして大国たいこくとしての責任せきにんを果はたしていくよう働はたらきかけていく」と述のべました。

その上うえで「中国ちゅうごくとの間まで戦略せんりゃく的てき互恵ごけい関係かんけいを包括ほうかつ的てきに推進すいしんしていくとともに建設けんせつ的てきかつ安定あんてい的てきな日にち中ちゅう関係かんけいの構築こうちくを双方そうほうの努力どりょくで進すすめていく。これが私わたしの一貫いっかんした立場たちばであり方針ほうしんだ。引き続ひきつづき、あらゆるレベルで中国ちゅうごくと緊密きんみつに意思いし疎通そつうを図はかっていく」と述のべました。

バイデン大統領だいとうりょう「岸田きしだ首相しゅしょう 勇敢ゆうかんな一いち歩ほを踏み出ふみだした」

バイデン大統領だいとうりょうは「岸田きしだ総理そうり大臣だいじんはアメリカとともに南シナ海みなみしなかいを含ふくむ航行こうこうの自由じゆうのためにきぜんとした態度たいどを取とり、台湾たいわん海峡かいきょうの平和へいわと安定あんていを維持いじし、われわれ皆みながともに協力きょうりょくできるよう韓国かんこくとの関係かんけい修復しゅうふくという勇敢ゆうかんな一いち歩ほを踏み出ふみだした」と述のべました。

岸田きしだ首相しゅしょう 日本にっぽん製鉄せいてつの買収ばいしゅう計画けいかく「法ほうに基もとづき適正てきせいに手続てつづき」

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「日本にっぽん製鉄せいてつ」によるアメリカの大手おおて鉄鋼てっこうメーカー「USスチール」の買収ばいしゅう計画けいかくについて「現在げんざい、当事者とうじしゃ間かんで話し合はなしあわれていると承知しょうちしていて、両国りょうこくにとってよい話し合はなしあいになることを期待きたいしている。日本にっぽんとしては、アメリカ政府せいふにおいて、法ほうに基もとづき適正てきせいに手続てつづきが進すすめられると考かんがえている」と述のべました。

その上うえで「日本にっぽんはアメリカにとって最大さいだいの投資とうし国こくであり、アメリカでおよそ100万まん人にんを雇用こようしている。日本にっぽんからの投資とうしは、今後こんごますます拡大かくだい基調きちょうにあり、両国りょうこくにとってウィンウィンな流ながれを確実かくじつになものにしていきたいと考かんがえている」と述のべました。

岸田きしだ首相しゅしょう 中国ちゅうごくへの対応たいおう「日にち米べいが緊密きんみつ連携れんけいで一致いっち」

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは中国ちゅうごくへの対応たいおうをめぐり「今回こんかいの日にち米べい首脳しゅのう会談かいだんにおいて、法ほうの支配しはいに基もとづく自由じゆうで開ひらかれた国際こくさい秩序ちつじょを断固だんことして守まもり、いっそう盤石ばんじゃくなものにしていくために、日にち米べい両国りょうこくがグローバルなパートナーとして取り組とりくんでいくことを確認かくにんした。中国ちゅうごくをめぐる諸しょ課題かだいについては力ちからまたは威圧いあつによる、あらゆる一方いっぽう的てきな現状げんじょう変更へんこうの試こころみに強つよく反対はんたいすることを含ふくめ、グローバルなパートナーである日にち米べいが、引き続ひきつづき緊密きんみつに連携れんけいしていくことで一致いっちした」と述のべました。

バイデン大統領だいとうりょう「AUKUS 日本にっぽんがどう参加さんかできるのかを模索もさく」

アメリカがイギリス、オーストラリアとともにつくる安全あんぜん保障ほしょうの枠組わくぐみ「AUKUS」をめぐってバイデン大統領だいとうりょうは「AUKUSは、AI＝人工じんこう知能ちのうなどを含ふくむ高度こうどな能力のうりょくに焦点しょうてんを当あてた第だい2の柱はしらにおいて、日本にっぽんがどのように参加さんかできるのかを模索もさくしている」と述のべ、AUKUSの柱はしらの1つである先端せんたん技術ぎじゅつ分野ぶんやで、日本にっぽんとの協力きょうりょくを模索もさくすると強調きょうちょうしました。

岸田きしだ首相しゅしょう 北朝鮮きたちょうせん対応たいおう「日にち米べい韓かん 緊密きんみつ連携れんけいし対応たいおうで一致いっち」

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、北朝鮮きたちょうせんへの対応たいおうについて「核かく・ミサイル開発かいはつを含ふくむ北朝鮮きたちょうせん情勢じょうせいについて、深刻しんこくに懸念けねんすべき現下げんかの情勢じょうせいについて、いっそう緊密きんみつに連携れんけいしていくことで一致いっちした。北朝鮮きたちょうせんとの対話たいわの道みちが開ひらかれているとの共通きょうつう認識にんしきも踏ふまえて、率直そっちょくな意見いけん交換こうかんを行おこない、引き続ひきつづき、日にち米べい、日にち米べい韓かんでいっそう緊密きんみつに連携れんけいして対応たいおうしていくことで一致いっちした」と述のべました。

バイデン大統領だいとうりょう「日本にっぽんの宇宙うちゅう飛行ひこう士しが月つきに着陸ちゃくりくする人物じんぶつに」

バイデン大統領だいとうりょうは「われわれは科学かがくや教育きょういく分野ぶんやでの日本にっぽんとアメリカの結むすびつきも強固きょうこなものにする。それは月つきにまで及および、2人にんの日本にっぽんの宇宙うちゅう飛行ひこう士しがアメリカのミッションに参加さんかし、このうちの1人にんはアメリカ人じん以外いがいで初はじめて月つきに着陸ちゃくりくする人物じんぶつとなる」と述のべました。

岸田きしだ首相しゅしょう AUKUS「バイやマルチの枠組わくぐみの中なかで協力きょうりょく」

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんはアメリカ、イギリス、オーストラリアの3か国かこくでつくる安全あんぜん保障ほしょうの枠組わくぐみ、「AUKUS」について「地域ちいきの平和へいわと安定あんていに資しすることから取り組とりくみを一貫いっかんして支持しじしている。3か国かこくとは、バイやマルチの会談かいだんでこれまでも関係かんけいを構築こうちくしてきているが、直接ちょくせつわが国わがくにとして、協力きょうりょく関係かんけいについて決きまったものは現在げんざいはないと考かんがえている」と述のべました。

その上うえで「これからもアメリカ、イギリスあるいはオーストラリアの国々くにぐにとの間までバイやマルチの枠組わくぐみの中なかで協力きょうりょくする取り組とりくみを進すすめていくことは考かんがえていきたい」と述のべました。

岸田きしだ首相しゅしょう 拉致らち問題もんだいめぐり「大統領だいとうりょうから力強ちからづよい支持しじ得えた」

岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは、北朝鮮きたちょうせんによる拉致らち問題もんだいをめぐり「私わたしから拉致らち問題もんだいの即時そくじ解決かいけつに向むけたアメリカの引き続ひきつづきの理解りかいと協力きょうりょくをしっかりと求もとめ、バイデン大統領だいとうりょうから改あらためて力強ちからづよい支持しじを得えることができた」と述のべました。

その上うえで「最近さいきんの北朝鮮きたちょうせん側がわの発表はっぴょうの1つ1つにコメントすることは控ひかえるが、日にち朝間あさまの実みのりある関係かんけいを樹立じゅりつするということは日にち朝ちょう双方そうほうの利益りえきに合致がっちするとともに、地域ちいきの平和へいわと安定あんていに大おおきく寄与きよするという考かんがえのもと、北朝鮮きたちょうせんとの間まの諸しょ懸案けんあんの解決かいけつに向むけて首脳しゅのう会談かいだんを実現じつげんすべく、私わたし直轄ちょっかつのハイレベルでの協議きょうぎを進すすめていく。こうした方針ほうしんについては変かわりはない」と述のべました。

バイデン大統領だいとうりょう「同盟どうめい国こくが北朝鮮きたちょうせんと対話たいわを始はじめる機会きかいを歓迎かんげい」

バイデン大統領だいとうりょうは岸田きしだ総理そうり大臣だいじんとキム・ジョンウン（金きむ正ただし恩おん）総そう書記しょきによる日にち朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんの開催かいさいの可能かのう性せいをめぐって質問しつもんされたのに対にたいし、「同盟どうめい国こくが北朝鮮きたちょうせんと対話たいわを始はじめる機会きかいを歓迎かんげいする。わたしは、日本にっぽんを信頼しんらいし、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんを信頼しんらいしている。対話たいわを模索もさくすることは前向まえむきなことだ」と述のべ、歓迎かんげいする意向いこうを示しめしました。

バイデン大統領だいとうりょう “尖閣せんかく諸島しょとうは日にち米べい安保あんぽ条約じょうやく第だい5条じょうの適用てきよう範囲はんい”

バイデン大統領だいとうりょうは「日にち米べい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやく第だい5条じょうのもとで、アメリカによる尖閣せんかく諸島しょとうを含ふくむ日本にっぽんの防衛ぼうえいへの関与かんよは、揺ゆるぎない」と述のべ、尖閣せんかく諸島しょとうは日にち米べい安全あんぜん保障ほしょう条約じょうやく第だい5条じょうの適用てきよう範囲はんいだと改あらためて強調きょうちょうしました。

バイデン大統領だいとうりょう「アメリカ人じん労働ろうどう者しゃとの約束やくそくを守まもる」

バイデン大統領だいとうりょうは日本にっぽん製鉄せいてつによるアメリカの大手おおて鉄鋼てっこうメーカー「USスチール」の買収ばいしゅう計画けいかくについて「私わたしはアメリカ人じん労働ろうどう者しゃとの約束やくそくを守まもる。私わたしは約束やくそくを守まもるし、守まもり続つづける。その点てんでは私わたしはわれわれの同盟どうめいへの約束やくそくも守まもる。強つよい同盟どうめい、それがまさに私わたしたちがやっていることだ」と述のべました。

【日にち米べい首脳しゅのう会談かいだん 両りょう首脳しゅのうの冒頭ぼうとう発言はつげん】

岸田きしだ首相しゅしょう「日にち米べいは国際こくさい秩序ちつじょをリードする立場たちばにある」

日にち米べい首脳しゅのう会談かいだんは、ワシントンのホワイトハウスで日本にっぽん時間じかんの10日にち午後ごご11時じ50分ふんすぎからおよそ1時間じかん半はんにわたって行おこなわれ、前半ぜんはんは少しょう人数にんずうで、後半こうはんは人数にんずうを拡大かくだいして意見いけんを交かわしました。

会談かいだんの冒頭ぼうとう、岸田きしだ総理そうり大臣だいじんは「これまでジョーと私わたしは数すう限かぎりない対話たいわを積み重つみかさねて友情ゆうじょうと信頼しんらいを培つちかってきた。それによって、いまや日にち米べいは法ほうの支配しはいに基もとづく自由じゆうで開ひらかれた国際こくさい秩序ちつじょを先頭せんとうに立たってリードする立場たちばにある。ぜひ今回こんかいの訪米ほうべいにおいて日本にっぽんとアメリカの固かたいきずなを確認かくにんするとともに、日本にっぽんとアメリカが、どんな未来みらいを築きずこうとしているのかを、世界せかいに、そして内外ないがいに向むけて示しめす貴重きちょうな機会きかいにしたい」と述のべました。

バイデン大統領だいとうりょう「日にち米べい同盟どうめいはかつてないほど強固きょうこ」

またバイデン大統領だいとうりょうは冒頭ぼうとう、「ホワイトハウスへようこそ。去年きょねん、私わたしたちはここで日にち米べいが果はたす役割やくわりはさらに大おおきくなると話はなしました。そしてあなたの意見いけんにこれ以上いじょうなく同意どういします」と述のべました。

そして「ウクライナに対にたいして私わたしたちは共同きょうどうで支援しえんを行おこなっているがロシアの悪質あくしつな攻撃こうげきに直面ちょくめんしていることは、まさに言語げんご道断どうだんだ」とウクライナへの軍事ぐんじ侵攻しんこうを続つづけるロシアを非難ひなんしました。

さらに「日にち米べい同盟どうめいはかつてないほど強固きょうこになっている。防衛ぼうえいや技術ぎじゅつ協力きょうりょくを含ふくめどうすればもっと深化しんかできるのかを議論ぎろんできるのを楽たのしみにしている。このほかにどうすればインド太平洋たいへいようが自由じゆうで開ひらかれた、そして繁栄はんえいした地域ちいきであり続つづけられるのかを話し合はなしあいたい」と述のべました。