ロシア南部のチェチェン共和国は5日、テンポが速すぎたり遅すぎたりする音楽をともに禁止すると発表した。
ロシア国営のタス通信などが報じた。欧米メディアは、欧米諸国の影響を排除する狙いだと指摘している。
チェチェン共和国のカドイロフ首長(右)とロシアのプーチン大統領=2023年9月、ロイター
決定では、チェチェンの全ての音楽や声楽、振り付け作品は1分間に80~116拍のテンポに収まるよう義務づけられた。ポップやテクノなど、この範囲に収まらない作品は多く、それらが広範囲に締め出されるとみられる。
タス通信によると、チェチェンの精神性や伝統的なリズム感に合わせる狙いという。ダダエフ文化相は「チェチェンの伝統を、未来へ伝えなければいけない」と、ソーシャルメディアに書き込んだ。