デンマークの首都コペンハーゲンで16日、名所の築400年の建物で火災が発生し、約56メートルの尖塔(せんとう)が崩落しました。建物が炎に包まれる中、消防当局の隊員や市民らが内部にある絵画などの美術品、工芸品を運び出しました。
建物は17世紀に建てられた旧証券取引所。デンマーク商工会議所が建物を所有・使用しており、このところ改修工事が行われていました。
同商工会議所のミケルセン最高経営責任者(CEO)は、自身や同僚がいかに動揺しているか言い表せないと告白。400年の歴史を持つ文化が炎に包まれるのは大変な災難だとの見解を示しました。
火災は通勤時間帯と重なりました。通行人らががく然としながら見守る中、建物の象徴だった絡み合う4頭の龍の尾の形をした尖塔が崩落しました。