亡くなった
飯岡さんの
夫の
英治さんが11
日、
取材に
応じ、
綾乃さんは
接種当日の
朝、
特に体調が
悪い様子はなく、
夕方になって
突然、
病院から
連絡を
受けて
状況を
知ったということです。
2日後の今月7日に、市の担当者と現場で処置した医師らから当時の状況の説明を受けましたが、この中で市の担当者が綾乃さんについて「接種直後の経過観察中に息苦しさを訴えて倒れ、血のような泡状のものを吐いた。心肺停止の状態で救急搬送されたが、病院で死亡を確認した」と説明したということです。
英治さんが重いアレルギー反応のアナフィラキシーショックではなかったのかと質問したのに対し、医師は「血たんが出ていたので肺からの出血と考えた」としたうえで、応急処置のアドレナリンの注射はしていないと説明し、なぜ注射しなかったのかと質問すると、当時の状況を伝えたうえで謝罪したということです。
英治さんは「妻がなぜ亡くなったのかどういう不備があったのかもしかしたら助かったのか。すべて知りたい」と訴えています。
アナフィラキシーとは
アナフィラキシーとは
急激なアレルギー
反応が
起こるもので、
血圧の
低下や
意識障害などの
ショック症状を
起こすことがあり、
適切に
処置をしないと
命に
関わることもあります。
過去には1995年ごろ、一部のワクチンに含まれていたゼラチンが原因でアナフィラキシーが報告されましたが、現在はワクチンの成分が改良されていて、ほとんど起こることはないということです。
アナフィラキシーは、ひどい場合は命に関わることもありますが、「アドレナリン」などを注射し、適切な処置をとれば回復するとされています。
当時の対応について愛西市は…
愛西市健康推進課の
服部芳樹課長は
報道陣の
取材に
応じ、
当時の
対応について「
その場において
先生には
ベストを
尽くしていただいた」と
話しました。
そのうえで「ご遺族は日々悲しみの中を過ごされていると思うとこのようなことになってしまったことは大変残念でならない」と話しました。
愛西市によりますと女性はワクチンの接種後、おう吐などの症状が現れたあと、意識が著しく低下して呼吸が停止したため、心臓マッサージなどの処置をしたということです。
その後、
医師は
看護師にアナフィラキシー
ショックの
対処法の1つで
あるアドレナリンの
投与を
指示したということですが、
血管を
確保できなかったことから
投与を
断念したとしています。
亡くなった女性が、アナフィラキシーショックだった疑いがあるのかについて、服部課長は「現場にいた先生が女性にアナフィラキシーショックの症状が出ていると判断されたのかどうかはわからない」と話しました。
また現場で処置した医師からは「女性は看護師に体調が悪かったと話していた」と説明され、女性のおうと物に血液が混ざっていたことから肺の異常を疑いながら処置したとの報告を受けたとしています。
愛知県医師会 当時の対応について検証へ
愛知県医師会は
重大な
事案だとして、
近く医療事故の
検証を
行う専門の
医療安全対策委員会を
緊急に
開き、
当時の
対応について
検証することにしています。
具体的には、女性がアナフィラキシーショックを起こしていた可能性があると見て、女性の体調が変化した経緯や容体が急変したあとに行われた処置などについて詳細を確認し、現場での対応に問題がなかったかどうかを調べるということです。
愛知県医師会の柵木充明会長は「女性はアナフィラキシーショックを起こしていた可能性が考えられる。死亡に至った重大な事案と受け止めていて、臨時で医療安全対策委員会を開くことも含め迅速に対応して検証したい」と話しています。
加藤厚生労働相「自治体に対応の体制確認 改めて通知した」
加藤厚生労働大臣は
閣議のあとの
記者会見で「
厚生労働省としても
必要に
応じて
情報の
収集を
行っており、きのう、
自治体に
向けてアナフィラキシーが
起きた
場合に
適切に
対応できる体制を
改めて
確認するよう
依頼する
事務連絡を
出した。ワクチン
接種を
進めるよう
自治体に
いろいろと
お願いしている
タイミングなので、
改めて通知させてもらった」と
述べました。
愛知県 市町村に通知 再点検求める
女性の
死亡を
受けて
愛知県は10
日、
県内の
市町村に
通知を
出し、
接種と
応急治療の
体制などを
再点検するよう
求めました。
このなかで接種を受けた人に、重いアレルギー反応の「アナフィラキシー」や、痛みや緊張によってめまいなどを起こす「血管迷走神経反射」などの症状がみられた場合は国が作成した手引きに従って適切な対応をとるよう求めています。
県では今後、愛西市のワクチン接種体制や事実関係の把握を進め、ワクチン接種の安全な運営に向けて取り組むとしています。
障害者雇用 広がる代行事業 やりがいや成長は?報酬は?課題も
障害者の雇用率が先月引き上げられる中、企業に代わって障害者に働く場を提供する事業が拡大しています。障害者の働く場の確保につながる一方で、障害者の成長や自立につながっていないケースがあると指摘されていることから、厚生労働省は企業に対し雇用率の達成だけを目的とした安易な利用を行わないよう指導しています。
資源: NHK
May 1, 2024 20:05
米FRB 金融政策決定会合 30日から始まる 会合後の会見に注目
外国為替市場で一時、1ドル=160円台と、34年ぶりの円安を記録する中、円相場に大きな影響を及ぼす、アメリカのFRB=連邦準備制度理事会の金融政策を決める会合が30日から始まります。会合後の記者会見でパウエル議長が利下げに慎重な発言をすれば、一段と円安が進みかねないだけに、会見の内容が注目されます。
資源: NHK
Apr 30, 2024 00:04
教育実習で“なりたくない” 教員に魅力感じるも ためらう学生
各地で教員採用試験の出願が始まっていますが、教職課程を履修した学生への調査で教育実習中に「教員になりたくないと思うようになった」という回答が4割を超えたことがわかりました。一方で「やりがいを感じた」という回答も8割に上っていて、魅力は感じつつ長時間労働や保護者対応などからためらう学生の姿が浮き彫りになりました。
資源: NHK
Apr 27, 2024 19:04
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