接種どうする？進んでいる？オミクロン株対応ワクチン - Easy News

新型しんがたコロナのオミクロン株かぶ対応たいおうワクチン。接種せっしゅはどうしましたか？と街まちの皆みなさんにお話おはなしを伺うかがうと「接種せっしゅのたびに熱ねつが出でたので、今いまは様子ようすを見みています」という方ほうもいれば「高齢こうれいの親おやと同居どうきょしているので接種せっしゅしました」という方ほうもいて、それぞれの考かんがえがあるようです。

「第だい8波はの入り口いりくち」ともいわれる中なか、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは年内ねんないに希望きぼうする人ひとへの接種せっしゅを終おえられるよう調整ちょうせいを進すすめています。

この冬ふゆの接種せっしゅはどう進すすめられているのか、接種せっしゅ率りつはどのくらいなのか、まとめました。

（社会しゃかい部ぶ市毛いちげ裕史ゆうじ飯田いいだ耕こう太ふとし）

Q.オミクロン対応たいおうワクチン接種せっしゅは進すすんでいる？

A.政府せいふが11月つき14日にちに公表こうひょうした最新さいしんのデータによりますと、これまでに国内こくないでオミクロン株かぶに対応たいおうしたワクチンの接種せっしゅを受うけた人ひとは1227万まん1194人にんで、全ぜん人口じんこうに対にたいする接種せっしゅ率りつは9.7％となりました。

このうち65歳さい以上いじょうの高齢こうれい者しゃは354万まん2671人にんで接種せっしゅ率りつは9.9％でした。

10月末げつまつには全国ぜんこくの約やく5万まんの会場かいじょうで1日にちに約やく168万まん回かいの接種せっしゅが可能かのうな体制たいせいが整ととのえられています。

1日にちあたりの接種せっしゅ回数かいすうの推移すいいを週しゅうごとの平均へいきんでみると以下いかの通とおりです。

▼10月つき9日にちからの週しゅう　1日にち18万まん回かい程度ていど

▼10月つき23日にちからの週しゅう　1日にち30万まん回かい程度ていど

▼11月つき6日にちからの週しゅう　1日にち40万まん回かい程度ていど

Q.接種せっしゅについて街まちの人ひとたちは？

A.オミクロン株かぶ対応たいおうワクチンについて東京とうきょう・渋谷しぶやで聞ききましたが、意見いけんや考かんがえは分わかれているようです。

子こども連づれの40代だい会社かいしゃ員いん女性じょせい

「これまで3回かい接種せっしゅしましたが、毎回まいかい、副ふく反応はんのうで熱ねつが出でたり体からだが痛いたくなったりして大変たいへんだったので、いまは様子ようすを見みています。ワクチンを打うっても感染かんせんした人ひとはたくさんいるので　正直しょうじき、打うたなくてもいいかなという気持きもちです。子こどもたちもすでに2回かい接種せっしゅしていますが、頻繁ひんぱんに打うたせるのは不安ふあんです」

40代だい会社かいしゃ員いん男性だんせい

「高齢こうれいの親おやと同居どうきょしているので自分じぶんが感染かんせんしてうつしてはいけないし、職場しょくばにも迷惑めいわくがかかるので、なるべく早はやく受うけようと先月せんげつ中旬ちゅうじゅんに接種せっしゅしました。マスク生活せいかつも来年らいねんで丸まる3年ねんになりますが、完全かんぜんに終息しゅうそくするまで積極せっきょく的てきにワクチンを接種せっしゅするなど皆みなで協力きょうりょくをしていければと思おもいます」

Q.国こくはどう進すすめようとしてる？

A.厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、オミクロン株かぶに対応たいおうしたワクチンの接種せっしゅについて、希望きぼうする人ひとが年内ねんないに接種せっしゅを終おえられるよう体制たいせいの整備せいびを進すすめています。

ことし9月つき20日にちにファイザーとモデルナの「BA.1」対応たいおうのワクチンの接種せっしゅが、10月つき13日にちからは、ファイザーの「BA.5」対応たいおうのワクチンの接種せっしゅが始はじまっていて、さらに11月つき28日にちからはモデルナの「BA.5」対応たいおうのワクチンの接種せっしゅが始はじまる計画けいかくです。

前回ぜんかいの接種せっしゅからの間隔かんかくについて、当初とうしょは「少すくなくとも5か月かげつ」と定さだめられていましたが、10月つき21日にちからは「少すくなくとも3か月かげつ」に短縮たんしゅくされました。

また、大学だいがくや企業きぎょうが接種せっしゅを行おこなう「職域しょくいき接種せっしゅ」も10月つき17日にちに一部いちぶで開始かいしされ、10月つき26日にちまでに873会場かいじょうから申し込もうしこみがあったということです。

接種せっしゅ間隔かんかくの短縮たんしゅくを踏ふまえ、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは11月つき7日にちの時点じてんで、年末ねんまつまでに対象たいしょうとなる人数にんずうを9952万まん人にんと想定そうていし、これから配送はいそうする量りょうも含ふくめ年末ねんまつまでに1億おく209万まん人にん分ぶんのワクチンを自治体じちたいに配送はいそうする計画けいかくです。

また、ことし7月つきと8月つきに従来じゅうらいのワクチンで4回かい目めを接種せっしゅした高齢こうれい者しゃの5回かい目めの接種せっしゅが11月つきから本格ほんかく化かし始はじめているということで、厚生こうせい労働ろうどう省しょうは今後こんごについては「接種せっしゅ率りつが伸のびてきているので年内ねんないに希望きぼう者しゃが打うてるよう努つとめたい」としています。

そのうえで、若わかい世代せだいの接種せっしゅが伸び悩のびなやんでいることなどを受うけてリーフレットやホームページ、SNSなどで情報じょうほうを発信はっしんしていくとしています。

Q.副ふく反応はんのうは？

A.厚生こうせい労働ろうどう省しょうの研究けんきゅう班はんはファイザーとモデルナの「BA.1」対応たいおうワクチンについて、接種せっしゅから1週間しゅうかんまでの副ふく反応はんのうを分析ぶんせきし、11月つき11日にちに開ひらかれた専門せんもん家か部会ぶかいで公表こうひょうしました。

それによりますと、ファイザーのワクチンを接種せっしゅした55人にんの副ふく反応はんのうが起おきた割合わりあいは、接種せっしゅの翌日よくじつでは、▽全身ぜんしんのけん怠けんたい感かんが61.8％、▽頭痛ずつうが43.6％▽37度ど5分ふん以上いじょうの発熱はつねつが34.5％でした。

また接種せっしゅ後ご1週間しゅうかんまででは、▽全身ぜんしんのけん怠けんたい感かんが67.3％、▽頭痛ずつうが47.3％▽37度ど5分ふん以上いじょうの発熱はつねつが36.4％でした。

また、モデルナのワクチンを接種せっしゅした23人にんでは、接種せっしゅの翌日よくじつでは、▽全身ぜんしんのけん怠けんたい感かんは73.9％、▽頭痛ずつうは52.2％、▽37度ど5分ふん以上いじょうの発熱はつねつが43.5％でした。

接種せっしゅ後ご1週間しゅうかんまででは、▽全身ぜんしんのけん怠けんたい感かんが78.3％、▽頭痛ずつうが60.9％▽37度ど5分ふん以上いじょうの発熱はつねつが43.5％でした。

副ふく反応はんのうが出でたのは接種せっしゅの翌日よくじつがピークで、2、3日にち後ごにはほぼおさまったということです。

研究けんきゅう班はんの代表だいひょうで、順天堂大学じゅんてんどうだいがく医学部いがくぶの伊藤いとう澄きよし信しん特とく任にん教授きょうじゅは「調査ちょうさの母はは数すうがまだ少すくないものの、従来じゅうらいのワクチンの3回かい目め接種せっしゅの副ふく反応はんのうと大おおきな違ちがいは無ないとみられる」としています。

Q.今いまの状況じょうきょうを専門せんもん家かはどう見みている？

リスク心理しんり学がくが専門せんもんの東京とうきょう女子じょし大学だいがくの広瀬ひろせ弘ひろし忠ちゅう名誉めいよ教授きょうじゅに現在げんざいの状況じょうきょうについて聞ききました。

広瀬ひろせ弘ひろし忠ただ名誉めいよ教授きょうじゅ

「行動こうどう制限せいげんの緩和かんわが続つづく中なかでコロナに対にたいする恐怖きょうふ感かんがやや薄うすらいでいて、ワクチンについても再さい感染かんせんのおそれや副ふく反応はんのうへの懸念けねんなどネガティブな要素ようそが非常ひじょうに強つよく意識いしきされている」

そのうえで、ワクチンに関にかんする情報じょうほう発信はっしんについては。

広瀬ひろせ弘ひろし忠ただ名誉めいよ教授きょうじゅ

「プラスもマイナスも含ふくめて正確せいかくな情報じょうほうを伝つたえていき、その情報じょうほうがどう受け止うけとめられているかきちんと把握はあくした上うえで、もし副ふく反応はんのうなどについて誤あやまって捉とらえられるとすればそれを修正しゅうせいしていくのも医療いりょう行政ぎょうせいや国くにの役割やくわりだ」

「ワクチンには副ふく反応はんのうというデメリットもあるが、それ以上いじょうに感染かんせんや重症じゅうしょう化かを防ふせぐメリットがあり、その2つを比くらべたときにワクチンを打うつメリットが圧倒的あっとうてきに大おおきいということをきちんと伝つたえて、一般いっぱん市民しみんの納得なっとくと了解りょうかいを得えることが大事だいじだ」