ウクライナ
軍が
奪還した
州都ヘルソンでは14
日、
市民から
喜びの
声があがりました。
ロシアが占領していた8か月余りにわたり、ヘルソンで暮らしていたという女性は「この街にロシア軍がいなくなって、変化が起きたと感じた。ウクライナの人々が国旗を掲げたのを見て、ただただ泣いていた」と話していました。
そのうえで「ウクライナ政府の人とここで会って、ヘルソンは永遠にウクライナだと思った。ヘルソンはウクライナであり、これからもウクライナだ」と強調しました。
一方、ロシア軍が撤退する前に通信や電力、それに水道の施設など重要な社会インフラを破壊したことで、市民の生活に深刻な影響が及んでいます。
市内を流れるドニプロ川には、トイレや洗い物など生活に使うための水を求める市民が足を運び、プラスチックの容器にくんでいました。
水をくみにやってきた男性の1人は「卑劣なことをした人々は、報いを受けるべきだ」と述べ、ロシア側への怒りをあらわにしていました。
G20 ウクライナ侵攻後 初の首脳会議がインドネシアで開幕へ
G20=
主要20
か国の
首脳会議は、15
日から2
日間の
日程でインドネシアの
バリ島で
開かれます。
G20の首脳会議が開かれるのはロシアによるウクライナ侵攻後では初めてで、アメリカのバイデン大統領や中国の習近平国家主席のほか、ロシアからはプーチン大統領の代わりにラブロフ外相が出席する予定です。
初日の15日は、ウクライナ情勢を背景にした世界的なエネルギーや食料価格の高騰への対応などが議題となる予定ですが、ロシアによるウクライナ侵攻をめぐり、各国の立場は大きく異なっています。
これまでの閣僚会議でも、インフレなどについて、ウクライナ侵攻が原因だとする欧米各国と、経済制裁が原因だとするロシアとが互いに非難しあう事態となり、議論は進展してきませんでした。
こうした中迎える首脳会議では、世界の分断が一層、浮き彫りになるおそれもあり、首脳たちが何らかの一致点を見いだせるのか議論の行方が注目されています。
“ロシア軍が残した地雷が住民の脅威に”ウクライナ兵士が証言
先月、
日本を
訪問したウクライナの
議員団の1
人で、
南部へルソン
州などの
奪還作戦に
兵士として
参加しているロマン・コステンコ
氏がNHKとの
オンライン・
インタビューに
応じ、
奪還作戦の
状況について、「
敵が
撤退を
始めていて、
それを
追撃した。すべての
方角にいる
敵を
排除するために、
全方位から
部隊を
進めた」と
述べ、
各部隊が
緊密に
連携しながら
慎重に
前進したことを
明らかにしました。
そして、自身の生まれ故郷の集落を奪還し、現地に入ったときの状況について「今までの人生で、いちばん特別な出来事だった。住民と抱き合って喜んだ」と振り返りました。
一方で、ロシア軍の占領下にあった地域の状況について「水道はほとんど使えず、電気も通っていない。病院からも設備が盗まれた。あらゆる場所に地雷が設置されていて深刻な問題になっている。手足を失った人も目にした」と述べ、インフラの破壊に加え、ロシア軍が残していった地雷が、住民を危険にさらし、復旧に向けた脅威になっているとしてロシアを非難しました。
そのうえで、コステンコ氏は厳しい冬が迫る中、発電機などの確保が喫緊の課題になっていると訴えるとともに、地雷の除去に向けた日本の支援に期待を示しました。
今後数週間 戦闘激化か
ロシア
国防省は14
日、
東部ドネツク
州の
州都ドネツクの
西部に
あるパウリウカを
掌握したと
発表し、
侵攻を
継続する
姿勢を
示しました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は13日「プーチン大統領は、ヘルソンから撤退させたロシア軍を東部に投入しドネツク州全域を占領することを条件に、ヘルソンからの撤退を認めたとみられる。動員された兵士も到着するため、今後数週間、戦闘が激化するだろう」と分析しています。
そのうえで「双方は現在、足場が悪い泥の中で戦っているが、冬場に入ると地面が凍結し、機動部隊が進軍しやすくなる。気温が下がるにつれて、戦闘は激化する可能性が高くなる」と指摘し、冬を迎えると戦闘は一層、激しくなるという見通しを示しました。
米ロの代表団がトルコの首都アンカラで会談
ロシアの
有力紙コメルサント
などによりますと、
アメリカとロシアの
代表団が14
日、トルコの
首都アンカラで
会談しました。
ロシア側からは主要な情報機関の1つ、対外情報庁のナルイシキン長官が出席したということです。
ロシア大統領府のペスコフ報道官は会談があったことを認めたうえで「アメリカ側の呼びかけで行われた」と述べました。
一方、ロイター通信は14日、アメリカのホワイトハウスの報道官の話として、アメリカ側の参加者はCIA=中央情報局のバーンズ長官だと伝えています。
会談の目的について報道官は「ロシアが核兵器を使用した場合の結果に関するメッセージを伝えるためだ」と述べたということです。
ロイター通信によりますと、ことし2月、ロシアがウクライナに侵攻してから、アメリカとロシアの高官が直接、接触するのは今回が初めてだということです。
ウクライナの軍事専門家「ヘルソンの奪還は重要な転換点に」
ウクライナの
軍事専門家、イーホル・カバネンコ
氏は
首都キーウでNHKの
インタビューに
応じ、ウクライナ
軍による
南部ヘルソンの
奪還について「ウクライナ
軍の
反転攻勢の
動きを
確実なものとし、
この戦争における
重要な
転換点になる」と
述べ、
大きな成果だとする
見方を
示しました。
また、ヘルソン州内でのロシア軍の状況については「ドニプロ川の対岸で拠点を築いているが、攻撃の優位性を失っている。兵士の数が足りず士気も低い。ロシア軍がそこから攻撃する可能性もあるが、むしろウクライナ軍の反撃にさらされるだろう」と述べ、戦況はウクライナ側に有利になっていると分析しました。
そのうえで、カバネンコ氏は「ロシア軍は今後、動員した兵士の訓練を終え、兵器の修理もしてくる。このためウクライナ軍は待つべきではなく、勢いを保って前進していくだろう」と述べ、ウクライナ軍の反転攻勢が続くとの見通しを示しました。
ゼレンスキー大統領 奪還したヘルソンを訪問
ウクライナのゼレンスキー
大統領は14
日、
奪還したヘルソンを
訪れ、
国旗の
掲揚式に
参加しました。
そして、奪還の任務に当たった兵士たちに謝意を示すとともに、ロシア軍によって破壊された電力や通信インフラの復旧を急ぐ考えを示しました。
そのうえで、ゼレンスキー大統領は「われわれは、一時的に占領されている領土に一歩ずつ近づいている。困難で長い道のりになるだろうが、この戦争にはわが国の英雄たちが参加している」と述べ、さらなる領土の奪還を進めると強調しました。
沖縄 アヒル捕まえる伝統行事の実行委員長 不起訴に 那覇地検
沖縄県糸満市の沖縄伝統の手こぎ船のレースで行われる港に放ったアヒルを捕まえる行事をめぐり、動物愛護の活動をするNPO法人から動物虐待の疑いで刑事告発された行事の実行委員長について、那覇地方検察庁は嫌疑不十分で不起訴にしました。
Source: NHK
Apr 25, 2024 18:04
ハラスメントで辞職へ 町長2人がそれぞれ会見で謝罪
岐阜県池田町の岡崎和夫町長(76)は、第三者委員会の調査で女性職員など15人に対するセクハラがあったと認定されたことを受けて、25日午前に辞職願を提出しました。愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)は、町の職員に複数のハラスメント行為を行っていたと第三者委員会から認定され、24日に辞職願を提出しています。2人の町長は25日、それぞれ会見を開いて職員や町民に謝罪しました。これまでの経緯や認定されたハラスメント行為、2人の町長が会見で語った内容をまとめました。
Source: NHK
Apr 25, 2024 17:04
「薬剤耐性菌」人から自然環境に拡散か 早急な対策を 北大など
国内外で深刻な問題となっている抗生物質が効かない「薬剤耐性菌」が、人から野生動物や川など自然環境にも広がっている可能性があることが北海道大学などの研究グループの調査で明らかになりました。グループは、「薬剤耐性菌」が広がるルートを特定し、早急な対策が必要だとしています。
Source: NHK
Apr 25, 2024 04:04
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