中間選挙にのぞむ共和党の候補者を選ぶ予備選挙では、自身の主張に同調する候補者を次々と支持し、勝利を後押ししました。
選挙戦ではこうした候補者の支援のため、激戦となった州を中心に各地で大規模な集会を開き、大勢の支持者を集めて、党内での根強い人気を見せました。
トランプ氏は集会での演説で、自身が敗れた2年前の大統領選挙で大規模な不正が行われたという主張を繰り返し「選挙は盗まれた。私は2回立候補し、2回当選した。私たちはもう一度やらなければならないかもしれない」と述べて、2年後の大統領選挙への立候補に強い意欲をにじませてきました。
そして中間選挙の投票日前日の演説で「ことしは上下両院を取り戻し、2024年にはホワイトハウスを取り戻す」と宣言したうえで、15日に重大な発表を行うと明らかにしました。
ただ、中間選挙で共和党は接戦となっていた上院で多数派を奪還できず、下院でも獲得議席が当初の予測よりも伸び悩んでいます。
上院の激戦州などでは、トランプ氏が支持し精力的に選挙応援を行った複数の候補者の落選が確実となり、共和党内からは「政治的に混乱を引き起こすトランプ氏が妨げになった」などと、トランプ氏が選挙にマイナスの影響を与えたとして責任を問う声もあがっています。
こうした状況から、トランプ氏の側近が一時、今回の発表を延期するよう働きかけましたが、トランプ氏はみずからが支持した候補者の多くが勝利したとして強気の姿勢を崩さず、予定どおり発表が行われることになりました。