北朝鮮が18
日に
発射したICBM
級のミサイルは、
およそ69
分間飛行し、
北海道渡島大島の
西の
日本のEEZ=
排他的経済水域の
内側に
落下したとみられます。
飛行時間としては、ことし3月に発射されたICBM級の「火星17型」とみられる弾道ミサイルに次いで過去2番目の長さだということです。
北朝鮮は今月3日にも、ICBM級の可能性がある1発を発射しましたが、韓国では新型の「火星17型」が1段目と2段目を切り離したあと正常に飛行しなかったとみられていました。
韓国の通信社、連合ニュースは、18日に発射されたのも「火星17型」で、2段目まで正常に切り離され、飛行データから前回に比べかなりの技術的な進展があったとする見方を伝えています。
「火星17型」とは
「
火星17
型」は、
北朝鮮が
保有する
弾道ミサイルの
中では
最大で、
片側11
輪の
移動式発射台に
搭載され、
射程は1
万5000
キロを
超えてアメリカ全土を
射程に
収める可能性があるとみられています。
発射実験の状況は
北朝鮮は2020
年10
月、
朝鮮労働党の
創立75
年に
合わせて
行われた
軍事パレードで「
火星17
型」を
初めて公開し、ことしに
入って、
首都ピョンヤン
郊外のスナン(
順安)
付近から
発射実験を
繰り返して、
技術の
向上を
図っていると
指摘されています。
具体的には、2月27日と3月5日に1発ずつ発射された弾道ミサイルについて、北朝鮮は「偵察衛星の開発のための重要な実験を行った」と発表し、防衛省はいずれも「火星17型」だったと分析しました。
3月24日には、弾道ミサイル1発が発射されて日本のEEZ=排他的経済水域の内側に落下したとみられ、北朝鮮は翌25日「火星17型」の発射実験に初めて成功したと発表しました。
しかし韓国国防省は、上昇時のスピードやエンジンの燃焼時間、それにノズルの数などから、発射されたのは従来の「火星15型」だったと分析していました。
続いて5
月25
日に
発射された3
発の
弾道ミサイルの
うち、ICBM
級の1
発について、
韓国大統領府の
高官は「
火星17
型」とみていると
明らかにしました。
さらに今月3日に発射されたICBM級の可能性がある1発について、韓国軍は「火星17型」が正常に飛行せず失敗したという見方を示すとともに、北朝鮮が「火星15型」に似たミサイルの写真を公開したことから、失敗の事実を隠そうとしている可能性も指摘されていました。
海上自衛隊 元海将「『火星17型』の可能性 十分ある」
海上自衛隊の
元海将で
金沢工業大学虎ノ門大学院の
伊藤俊幸 教授は「2017
年にICBM
級の
弾道ミサイルを
発射した
例や
最近の
例から
考えると、
今回はICBM
級の
いわゆる『
火星17
型』の
可能性が
十分ある」としています。
そのうえで北朝鮮のねらいについて「従来はアメリカを交渉の場に引っ張り出すためにいわゆる瀬戸際外交をしていたが今回は交渉のためのミサイル発射ではなく挑発行為だ。最近も米韓の訓練や日米韓の合同のコメントなどに反発するような形でミサイルを撃ってきている。これに対して米韓も挑発を繰り返す形になっていて、第三者の仲裁が入っていないことが一番気になっている。南北朝鮮間の挑発行為が繰り返されると朝鮮半島の有事にもつながりかねない」としています。
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