新型コロナ感染者が増加面会制限を再び厳しくする医療機関も - Easy News

新型しんがたコロナ感染かんせん者しゃが増加ぞうか面会めんかい制限せいげんを再ふたたび厳きびしくする医療いりょう機関きかんも

Nov 19, 2022 20:11

Furigana

厚生こうせい労働ろうどう省しょうによりますと、19日にち発表はっぴょうした国内こくないの新あらたな感染かんせん者しゃは、先週せんしゅうの土曜どよう日びに比くらべておよそ13％増ふえています。40の都道とどう府県ふけんで1週間しゅうかん前まえを上回うわまわりました。

新型しんがたコロナウイルスの感染かんせんが拡大かくだい傾向けいこうとなっていることから、医療いりょう機関きかんの中なかにはいったん緩和かんわした入院にゅういん患者かんじゃと家族かぞくとの面会めんかいの制限せいげんを再ふたたび厳きびしくする動うごきも出でています。

面会めんかいを再ふたたび制限せいげん先月せんげつ24日にちに緩和かんわしたばかり

千葉ちば県けん市川いちかわ市しにある国立こくりつ国際こくさい医療いりょう研究けんきゅうセンター国府台こくふだい病院びょういんでは、第だい7波はが落ち着おちついたあと先月せんげつ24日にちから面会めんかいの制限せいげんを緩和かんわし、入院にゅういん患者かんじゃの家族かぞくは決きめられた人数にんずうと時間じかんの範囲はんい内ないで面会めんかいできるようにしました。

しかし、感染かんせんの再さい拡大かくだいが始はじまり、千葉ちば県けんが定さだめる感染かんせんのレベルが引き上ひきあげられたことから、今月こんげつ10日にちから再ふたたび面会めんかいを制限せいげんすることになりました。

家族かぞく同席どうせきで医師いしが病状びょうじょうを説明せつめいする場合ばあいなどを除のぞいて原則げんそく、面会めんかいはできないとしていて、制限せいげんの緩和かんわから2週間しゅうかん余あまりで再ふたたび厳きびしい対応たいおうを取とらざるを得えなくなりました。

一方いっぽう、不安ふあんや孤独こどくを感かんじる入院にゅういん患者かんじゃにも配慮はいりょしようと、患者かんじゃと家族かぞくが強つよく希望きぼうする場合ばあいなどは、病棟びょうとうの出入り口でいりぐちでガラス越ごしに顔かおを合あわせることは認みとめることにしています。

青柳あおやぎ信しん嘉よしみ院長いんちょうは、「免疫めんえき力りょくが落おちている、あるいは、基礎きそ疾患しっかんを持もっている患者かんじゃがほとんどなので、病院びょういんとしてはこれらの人ひとたちをコロナから守まもることがいちばん重要じゅうようなことだと考かんがえている。面会めんかい制限せいげんがあると患者かんじゃも寂さびしいと思おもうが、クラスターを起おこさないという観点かんてんからはやむをえない」と話はなしています。

そのうえで「希望きぼうがあればいくつかの手段しゅだんを使つかって面会めんかいに近ちかい状態じょうたいで会あえるようにしていて、ウィズコロナ、ポストコロナに向むけて病院びょういんとしても取り組とりくみを考かんがえていく必要ひつようがある」と話はなしていました。

面会めんかいを続つづけようと模索もさくする高齢こうれい者しゃ施設しせつも

高齢こうれい者しゃ施設しせつの中なかには、感染かんせん対策たいさくの工夫くふうによって施設しせつの利用りよう者しゃと家族かぞくとの面会めんかいをなるべく続つづけていこうとするところもあります。

千葉ちば市しにある特別とくべつ養護ようご老人ろうじんホーム「とどろき一いち倫りん荘そう」では2年ねん前まえの感染かんせん拡大かくだい以降いこう、通常つうじょうの面会めんかいができたのは1か月かげつ程度ていどで、ほかの時期じきは対面たいめんは基本きほん的てきに禁止きんししオンラインを活用かつようするなどして対応たいおうしてきました。

ただ、利用りよう者しゃや家族かぞくからの直接ちょくせつ、顔かおを合あわせたいという要望ようぼうを受うけて先月せんげつからは感染かんせん対策たいさくを工夫くふうした新あたらしい方法ほうほうで面会めんかいできるようにしました。

施設しせつの窓まどがある部分ぶぶんを面会めんかい場所ばしょとして外側そとがわのベンチに家族かぞくが座すわります。

そして、窓まどは開あけたうえでフィルムを2人にんの間まに設置せっちし内側うちがわにいる利用りよう者しゃと話はなす方法ほうほうで、少すこしでも本来ほんらいの面会めんかいに近ちかづけようと職員しょくいんが考かんがえたということです。

95歳さいの母親ははおやに会あうために訪おとずれた60代だいの女性じょせいは入り口いりくちで消毒しょうどくや検温けんおんをしたあとフィルム越ごしに母親ははおやと面会めんかいし、「お菓子おかし持もってきたから食たべてね」などと声こえをかけ、母親ははおやは「久ひさしぶりに顔かおが見みられてうれしい」と話はなしていました。

施設しせつでは時間じかんは10分間ふんかんで訪問ほうもんは2人にん以内いないに限定げんていするなど感染かんせん対策たいさくを徹底てっていしながら、できるかぎり面会めんかいを続つづけていきたいとしています。

面会めんかいした女性じょせいは、「実際じっさいに会あって話はなすと安心あんしんします。母ははは耳みみが遠とおく目めも見みえにくくなっていて、WEB面会めんかいは難むずかしいので顔かおを見みて話はなせるだけで助たすかっています」と話はなしていました。

平野ひらの幸一こういち施設しせつ長ちょうは、「入所にゅうしょ者しゃが家族かぞくに会あえないと精神せいしん的てきな影響えいきょうも大おおきいので面会めんかいは重要じゅうようだと考かんがえている。一方いっぽうでコロナとインフルエンザの同時どうじ流行りゅうこうも心配しんぱいです。高齢こうれい者しゃは感染かんせんしてしまうと重症じゅうしょう化かしやすいので、試行しこう錯誤さくごしながら緊張きんちょう感かんを持もって対応たいおうに当あたっていきたい」と話はなしていました。