Japanese News: 弾道ミサイル対応の新型迎撃ミサイル発射試験に成功防衛省

弾道だんどうミサイル対応たいおうの新型しんがた迎撃げいげきミサイル発射はっしゃ試験しけんに成功せいこう防衛ぼうえい省しょう

Nov 21, 2022 20:11

Furigana

防衛ぼうえい省しょうは、弾道だんどうミサイルに対応たいおうするため新あらたに開発かいはつした新型しんがたの迎撃げいげきミサイルについて、海上かいじょう自衛隊じえいたいのイージス艦かんから初はじめて発射はっしゃ試験しけんを行おこない、迎撃げいげきに成功せいこうしたと発表はっぴょうしました。

防衛ぼうえい省しょうは順次じゅんじ、イージス艦かんへの配備はいびを進すすめていくとしています。

発射はっしゃ試験しけんに成功せいこうしたのは、日本にっぽんとアメリカが共同きょうどう開発かいはつした弾道だんどうミサイル用ようの新型しんがた迎撃げいげきミサイル「SM3ブロック2A」です。

防衛ぼうえい省しょうによりますと、日本にっぽん時間じかんの今月こんげつ16日にち、アメリカ軍ぐんの施設しせつから打ち上うちあげた中距離ちゅうきょり弾道だんどうミサイルを想定そうていした標的ひょうてきに対にたいし、ハワイ沖おきに展開てんかいした海上かいじょう自衛隊じえいたいのイージス艦かん「まや」から発射はっしゃし、上空じょうくう100キロ以上いじょうの大気たいき圏けん外がいで迎撃げいげきに成功せいこうしたということです。

この迎撃げいげきミサイルは、これまでアメリカ軍ぐんのイージス艦かんなどから発射はっしゃ試験しけんが6回かい行おこなわれ、このうち4回かい迎撃げいげきに成功せいこうしていて、海上かいじょう自衛隊じえいたいのイージス艦かんから発射はっしゃしたのは今回こんかいが初はじめてです。

共同きょうどう開発かいはつにあたって、防衛ぼうえい省しょうが負担ふたんした費用ひようはおよそ1100億おく円えんで、従来じゅうらいよりも迎撃げいげきが可能かのうな高度こうどや範囲はんいが拡大かくだいするため、より高たかい高度こうどに打ち上うちあげる「ロフテッド軌道きどう」で発射はっしゃされた弾道だんどうミサイルにも対応たいおうできるとしています。

防衛ぼうえい省しょうによりますと、海上かいじょう自衛隊じえいたいが保有ほゆうするイージス艦かん8隻せきのうち4隻せきがこの迎撃げいげきミサイルを発射はっしゃできるということで、今年度こんねんど以降いこう、順次じゅんじ、配備はいびを進すすめていくとしています。

海うみ自じのイージス艦かん8隻せきすべてが弾道だんどうミサイル防衛ぼうえいの任務にんむに

防衛ぼうえい省しょうによりますと、ハワイ沖おきで行おこなわれた試験しけんには、海上かいじょう自衛隊じえいたいのイージス艦かん「はぐろ」も参加さんかし、短距離たんきょり弾道だんどうミサイルを想定そうていした標的ひょうてきに対にたいし、従来じゅうらい型がたの迎撃げいげきミサイル「SM3ブロック1B」を発射はっしゃして、迎撃げいげきに成功せいこうしたということです。

去年きょねん就役しゅうえきした「はぐろ」とおととし就役しゅうえきした「まや」が弾道だんどうミサイル防衛ぼうえい用ようの迎撃げいげきミサイルを発射はっしゃしたのは今回こんかいが初はじめてで、いずれも迎撃げいげきに成功せいこうしたことで防衛ぼうえい省しょうは必要ひつような機能きのうが確認かくにんできたとしています。

これによって海上かいじょう自衛隊じえいたいが保有ほゆうするイージス艦かん8隻せきすべてが、弾道だんどうミサイル防衛ぼうえいの任務にんむに本格ほんかく的てきにあたることになります。

また、今回こんかいは、ほかの艦艇かんていなどが捕捉ほそくした標的ひょうてきの情報じょうほうを共有きょうゆうすることで、自分じぶんのレーダーで標的ひょうてきを捕捉ほそくしていなくても迎撃げいげきミサイルを発射はっしゃする「エンゲージ・オン・リモート」と呼よばれる機能きのうの試験しけんも初はじめて行いったということです。