台湾たいわん 26日にちに統一とういつ地方ちほう選挙せんきょ 再さい来年らいねんの総統そうとう選挙せんきょの前哨ぜんしょう戦せんとも

それでも民進党みんしんとうトップの蔡総統そうとうは、各地かくちの候補こうほ者しゃの応援おうえんに入はいるたびに演説えんぜつで「中国ちゅうごく共産党きょうさんとう大会たいかいのあとに行おこなわれる初はじめての選挙せんきょに全ぜん世界せかいが注目ちゅうもくしている」などと述のべ、中国ちゅうごくと台湾たいわんの関係かんけいを争点そうてんにする構かまえを見みせています。

民進党みんしんとうは特とくに重点じゅうてんを置おく台北たいぺい市しや桃園ももぞの市しなどで敗やぶれると、候補こうほ者しゃの擁立ようりつを主導しゅどうした蔡総統そうとうの求心力きゅうしんりょくが低下ていかする可能かのう性せいがあるとみられています。

また国民党こくみんとうは朱しゅ主席しゅせきが「6つある直轄ちょっかつ市しの過か半数はんすうで勝かつのが目標もくひょうだ」と発言はつげんしたことがあり、実現じつげんしなければ指導しどう力りょくに疑問符ぎもんふがつきかねません。

このように与野党よやとういずれにとっても、選挙せんきょ結果けっかが総統そうとう選挙せんきょの候補こうほ者しゃ選えらびに響ひびくことが予想よそうされ、3日にち後ごの投票とうひょう日びに向むけて選挙せんきょ戦せんは激はげしさを増ましています。

選挙せんきょには12人にんが立候補りっこうほしていて、民進党みんしんとうの陳ちん時じ中ちゅう氏し、国民党こくみんとうの蒋万まん安やす氏し、無所属むしょぞくの黄き珊珊氏しによる事実じじつ上じょうの3人にんの争あらそいとなっています。

3人にんとも老朽ろうきゅう化かした建物たてものが多おおい地区ちくの再さい開発かいはつや、交通こうつう混雑こんざつの解消かいしょうなどに力ちからを入いれると訴うったえています。

このうち民進党みんしんとうの陳ちん氏しは、ことし7月つきまで蔡英文えいぶん政権せいけんの閣僚かくりょうとして新型しんがたコロナウイルス対策たいさくの陣頭じんとう指揮しきをとってきました。

蔡総統そうとうが、台湾たいわんのコロナ対策たいさくは国際こくさい社会しゃかいの高たかい評価ひょうかを受うけているとアピールし、24年ねんぶりに民進党みんしんとうが台北たいぺい市長しちょうのポストを奪還だっかんする切り札きりふだとして擁立ようりつしました。

国民党こくみんとうの蒋氏しは、初代しょだい総統そうとう・蒋介石しょうかいせきのひ孫ひまごにあたり、今月こんげつ10日にちまで日本にっぽんの国会こっかい議員ぎいんにあたる立法りっぽう委員いいんを務つとめていました。

名家めいかの看板かんばんと43歳さいという若わかさから、朱しゅ立りつ倫りん主席しゅせきが「党とうのホープ」として売り込うりこみ、8年ねんぶりの台北たいぺい市長しちょう奪還だっかんを目指めざしています。

選挙せんきょ戦せんでは、蔡政権せいけんの新型しんがたコロナワクチンの調達ちょうたつをめぐる問題もんだいを執しつように批判ひはんし、陳ちん氏しを攻撃こうげきしています。

無所属むしょぞくの黄き氏しは、台北たいぺい市議会しぎかい議員ぎいんを21年間ねんかん、その後そのご、ことし8月つきまで3年間ねんかん、副ふく市長しちょうを務つとめました。

現職げんしょくの柯文ぶん哲あきら市長しちょうの後継こうけい候補こうほとして、柯市長しちょうが党首とうしゅを務つとめる第だい3勢力せいりょくの民衆みんしゅう党とうの全面ぜんめん的てきな支援しえんを受うけ、「民進党みんしんとうか国民党こくみんとうか」という対立たいりつの構図こうずから抜け出ぬけだすことを訴うったえています。