山口大学理学部の
小島渉講師がことし8
月の
早朝に
山口市の
郊外で
撮影した
およそ5
分間にわたる
動画には、えさと
なるクヌギの
樹液をめぐるカブトムシとオオスズメバチの
攻防の
様子が
鮮明に
収められています。
午前5時ごろ、オス・メスあわせて10匹余りのカブトムシが木にしがみつき、樹液を吸っていました。そこに、明るくなって活動を始めた数匹のオオスズメバチが飛んできます。
オオスズメバチは幹に止まると、樹液を吸い続けるカブトムシの横や背後から近づき、脚を狙います。そして何度も脚にかみつき、次々とカブトムシを木から落としていきました。
中には、樹液を吸うのをやめて正面からオオスズメバチと対じするカブトムシもいますが…今度は、複数のハチに同時に横や後ろから脚をかまれ、あっけなく下に落ちていきました。
樹液のえさ場からカブトムシの姿が消えるまで、かかった時間はわずか3分。その後は、オオスズメバチがえさ場を独占していました。
撮影した
山口大学理学部の
小島講師「力の強いカブトムシだが、脚にかみつかれるとしがみつく力がそぎ落とされ抵抗できなくなるようだ。オオスズメバチはそれを熟知しているようで執ように脚を攻撃していた。えさ場を取り合った場合、オオスズメバチよりも体重が重く、硬い体を持つカブトムシの方が有利かと思っていたが、ここまで簡単にスズメバチに投げ落とされてしまう光景には衝撃を受けた」
専門家「進化の過程 より詳しく検証を」
昆虫を
中心とした
生物の
多様性について
詳しい九州大学大学院の
荒谷邦雄教授は、「カブトムシは
まさに昆虫界の
王者と
考えられてきていて、
天敵はカブトムシよりも
体の
大きな鳥や
人間をはじめとした
ほ乳類だとされてきたが、
実はオオスズメバチの
方が
強いのではないかという
今回の
結果は
非常に
おもしろい。
戦い
方も、ハチの
針がカブトムシの
硬い体には
刺さらないということは
考えられてきたが、
脚をかむという
弱点を
知っていて
それで
投げ
落とすという
観察もハチの
賢さを
示すようで
とても興味深い」と
話しています。
一方で、オオスズメバチによりカブトムシが夜行性を強いられているという可能性については、「オオスズメバチがいない地域でカブトムシの行動時間帯がどう変わっているのか、鳥などのほかの天敵の影響がどの程度あるのかなども含めて進化の過程をより詳しく検証する必要がある」と話しています。
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