ワールドカップ 日本にっぽん 2戦せん目めコスタリカと 決勝けっしょうT進出しんしゅつはどうなる

太平洋たいへいようとカリブ海かりぶかいの両方りょうほうに面めんし、国土こくどの多おおくが森林しんりんで覆おおわれ、豊ゆたかな自然しぜん環境かんきょうや生態せいたい系けいに恵めぐまれていることで知しられています。

国土こくどのおよそ4分ぶんの1を国立こくりつ公園こうえんや自然しぜん保護ほご区くに設定せっていするなど環境かんきょう保護ほごに力ちからを入いれ、エコツーリズムの目的もくてきで欧米おうべいを中心ちゅうしんに世界せかい各国かっこくから観光かんこう客きゃくが訪おとずれています。

また、コスタリカは1949年ねんに憲法けんぽうによって軍隊ぐんたいを放棄ほうきし、1983年ねんには非ひ武装ぶそう中立ちゅうりつを宣言せんげんするなど、平和へいわ主義しゅぎを推進すいしんしています。

軍事ぐんじクーデターなどによる政情せいじょう不安ふあんを経験けいけんせず、高たかい教育きょういくや福祉ふくしの水準すいじゅんから、中南米ちゅうなんべいで最もっとも安定あんていした民主みんしゅ主義しゅぎ国家こっかの1つとされています。

また、コスタリカ国民こくみんの間まで最もっとも人気にんきのスポーツはサッカーです。

2014年ねんのワールドカップブラジル大会たいかいでは、ウルグアイ、イタリア、イングランドの強豪きょうごうがそろう1次じリーグを1位いで突破とっぱし、ベスト8に進出しんしゅつしました。

熱心ねっしんなサッカーファンとして知しられるコスタリカのチャベス大統領だいとうりょうは、今回こんかいのカタール大会たいかいを前まえに、平日へいじつの日ひ中ちゅうに行おこなわれるスペインとドイツとの試合しあいを観戦かんせんできるよう、公務員こうむいんに2時間じかんの休憩きゅうけいを与あたえると宣言せんげんし、話題わだいとなっています。

さらに、ゴールキーパーのナバス選手せんしゅを中心ちゅうしんにディフェンスが強固きょうこだとする一方いっぽうで、得点とくてん力りょくが課題かだいだと指摘してきしています。

一方いっぽう、日本にっぽんについては、中心ちゅうしん的てきな選手せんしゅとして南野みなみの選手せんしゅと久保くぼ選手せんしゅ、それに冨とみ安やす選手せんしゅの名前なまえを挙あげ、ヨーロッパで経験けいけんを積つんだ選手せんしゅが数多かずおおくいると指摘してきしました。

そして「過去かこのデータを見みると、コスタリカは日本にっぽんに勝かったことがない。過去かこの統計とうけいを打ち破うちやぶり、前まえに進すすむ絶好ぜっこうの機会きかいだ」と意気込いきごみを語かたっていました。

首都しゅとサンホセの街まちなかには、ナバス選手せんしゅの巨大きょだいな肖像しょうぞう画がが壁かべに描えがかれ、肖像しょうぞう画がとともに自じ撮とりする人ひとの姿すがたもみられました。

また、コスタリカには、ナバス選手せんしゅが所属しょぞくするフランス1部ぶリーグの強豪きょうごう、パリサンジェルマン公認こうにんのファンクラブがあります。

ファンクラブの代表だいひょうを4年ねん前まえから務つとめているダニエル・カルボさんによりますと、ナバス選手せんしゅがチームに移籍いせきするまでのファンクラブのサイトのフォロワーは300人にんほどでしたが、ナバス選手せんしゅの移籍いせき後ごに1万まん6000人にんにまで急増きゅうぞうしたということです。

カルボさんは「パリサンジェルマンの応援おうえんに私わたしの感情かんじょうとエネルギーのすべてを注そそいでいますが、代表だいひょうチームの試合しあいでは、周まわりの人ひとと共有きょうゆうできるので、情熱じょうねつはそれ以上いじょうです」と話はなしていました。

そして「コスタリカがベスト16に入はいってほしい。そうなればカタールに応援おうえんに行いくつもりです」と話はなし、コスタリカ代表だいひょうの1次じリーグ突破とっぱに期待きたいを寄よせていました。

また、コスタリカのチャベス大統領だいとうりょうが、平日へいじつの日ひ中ちゅうに行おこなわれる試合しあいを観戦かんせんできるよう、公務員こうむいんに2時間じかんの休憩きゅうけいを与あたえると宣言せんげんしたことを受うけて、各地かくちの役所やくしょでも職場しょくばで職員しょくいんが試合しあいを観戦かんせんしたとみられます。

このうち、コスタリカ議会ぎかいでは、職員しょくいんたちが一時いちじ的てきに自分じぶんの席せきを離はなれ、会議かいぎ室しつのテレビで試合しあいを見みながらコスタリカ代表だいひょうを応援おうえんしていました。

一方いっぽう、街まちなかの大型おおがたスクリーンの前まえには数すう百ひゃく人にんが集あつまりました。

コスタリカは、2014年ねんのブラジル大会たいかいで、「死しの組くみ」と呼よばれたウルグアイ、イタリア、イングランドとの1次じリーグを1位いで突破とっぱしたこともあり、市民しみんからは今回こんかいも番狂ばんくるわせを起おこすのではないかとの期待きたいの声こえが多おおく聞きかれました。

しかし、スペインが得点とくてんを重かさねるごとに人々ひとびとから笑顔えがおが消きえ、厳きびしい表情ひょうじょうで試合しあいを見守みまもる人ひとが多おおくなり、途中とちゅうで会場かいじょうを後ごにする人ひとの姿すがたも見みられました。

試合しあいを観戦かんせんした40代だいの女性じょせいは「期待きたいして観戦かんせんしていたが、やはりスペインはスペインだ。序盤じょばんから試合しあいを支配しはいされ、その前まえになすすべがなかった。ただ、コスタリカは何なん度どもゼロの状態じょうたいから立て直たてなおしてきたので、日本にっぽんに1対たい0で勝かてればと思おもう」と話はなしていました。

また、30代だいの男性だんせいは「負まけるのは覚悟かくごしていたが、まさかこんな負まけ方かたをするとは想像そうぞうしていなかった。きょうの試合しあいを見みるかぎり、日本にっぽんはとてもまとまっていてスピードのあるチームだ。勝かつのは至難しなんの業ごうで、せめて同点どうてんになると信しんじたい」と話はなしていました。