山口大学の小島渉先生は今年8月、山口市の林でカブトムシを調べました。カブトムシは夜から朝に活動します。
朝5時ごろ、カブトムシは木に集まって樹液を吸っていました。しかし、あとからオオスズメバチという蜂が来て、カブトムシの足をかみました。蜂はカブトムシを木から落としたあと、樹液を吸いました。
小島先生は、蜂が来ないようにする薬をスプレーしてみました。蜂がいなくなると、カブトムシの半分以上は昼まで樹液を吸っていました。
小島先生は「夜に活動するのはカブトムシの性質だと思っていました。しかし、昼は蜂がいるから、活動する時間が変わったのかもしれません。新しい考え方を見つけることができました」と話しています。