英最高裁は23日、スコットランド行政府に対し、英国からの独立の是非を問う住民投票を一方的に実施することはできないとする判断を下しました。独立を目指す運動には打撃になるとともに、連合維持を擁護する議会の勢力からは歓迎の声が上がりそうです。
最高裁は、英国議会の承認を得ないまま来年10月に住民投票を行おうとするスコットランド民族党(SNP)の取り組みを全会一致で退けました。
ただ今回の判断が下っても、独立を巡る白熱した議論が収まる公算は小さいです。スコットランド独立を巡る議論は、過去10年にわたり英政界で取り沙汰されてきました。