米国勢調査局は、1月1日時点の世界人口を80億1987万6189人と推定している。これは1年前の2023年初頭と比較すると約1%、7516万2541人の増加となるが、世界人口の伸び率は緩やかになりつつある。
同局は今月、世界全体で毎秒4.3人が生まれ、同2.0人が死亡すると予測。米国の人口は、米東部時間の1月1日午前0時時点で3億3589万3238人になると推定している。これは昨年初頭との比較で175万9535人増、前回の国勢調査が行われた2020年4月1日からは444万3957人の増加となる。
国連は2022年11月、世界人口が80億人に達したと見られると発表した。70億人の節目を迎えたのは、その11年前だった。アントニオ・グテレス国連事務総長は、科学の急速な発展と栄養状態や公衆衛生の改善が人口増加につながっていると述べた。
一方、米国勢調査局の推計では、世界人口が80億人に達したのは昨年9月26日とされている。国連の推計との相違について、同局は、一部の国では国勢調査の不備や、出生と死亡を正確に記録するシステムがないことが原因だと指摘している。同局は昨年11月、1960年代に頂点に達した世界の人口増加率は、今後も下降の一途をたどるとの見方を示していた。出生率の低下や若年層の割合の縮小などの要因により人口増加率が鈍化しているため、同局は世界人口が90億人に達するには14年強、100億人に達するにはさらに16.4年かかると予測している。