NASAは12
日、
去年、2023
年の
世界の
平均気温が
観測記録の
残っている1880
年以降、
最も高かったという
分析結果を
発表しました。
基準としている1951
年から1980
年までの
平均気温と
比べると、
およそ1.2
度、
高く、19
世紀後半と
比べても、およそ1.4
度、
高かったということです。
NASAによりますと、去年は、6月から12月までのそれぞれが、過去の同じ月と比べて最も暑くなり、特に7月は観測史上、最も暑い月になったということです。
NASAはこうした記録的な暑さは化石燃料の使用で排出される温室効果ガスが一因と見ていて、各地で熱波や集中豪雨、洪水などを引き起こしているとしています。
また、ことしの気温については、海水温が高くなる「エルニーニョ現象」の影響が2月から4月にかけて最も大きく現れると予測しているほか、NOAA=アメリカ海洋気象局もことしは3分の1の確率で去年よりも暑くなると予想しています。
NASAは「温室効果ガスの排出が増加するかぎり、記録の更新は続くだろう。2023年が記録的な年になったことは気候変動に対処するために、いますぐ継続的な行動をおこす重要性を明確に示している」としています。