そして「その重要性について、中国側に直接しっかりと伝えるとともに、アメリカをはじめとする同盟国や同志国と緊密に連携しながら各国共通の立場として明確に発信してきており、今後とも外交努力を続けていく」と述べました。
台湾国防部の発表によりますと、日本時間10日午前7時までの24時間に、中国軍の航空機延べ70機が台湾周辺の空域で活動し、このうち、延べ35機が台湾海峡の「中間線」を越えたり台湾の防空識別圏に進入したりしたということです。
確認された中国軍機の中には空母の艦載機である殲15戦闘機が延べ4機含まれていて、台湾の東の太平洋側から接近して南東沖の防空識別圏に進入したあと、向きを逆に変えて飛び去ったということです。
台湾国防部は先週から、中国軍の空母「山東」の艦隊が初めて西太平洋に出て訓練を行っていることを確認していて、中国軍が8日から台湾周辺で行っているパトロールと軍事演習に「山東」が参加しているものとみられます。
台湾国防部は、仮に中国軍が台湾を侵攻する場合、演習の名目で西太平洋に艦隊を集結させるなど台湾を包囲したうえで攻撃に転じる可能性があるという見方を示しています。
松野官房長官「大きな関心持って注視 平和的解決を期待」
松野官房長官は、午前の記者会見で「大きな関心を持って注視している。台湾海峡の平和と安定は、わが国の安全保障はもとより国際社会全体の安定にとっても重要だ。台湾をめぐる問題が対話により平和的に解決されることを期待するというのが一貫した立場だ」と述べました。
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