10
日午前8
時すぎに
自宅を
出た
植田新総裁は、
記者からの
問いかけ
に対してうなずいただけで、
無言で
車に
乗り込みました。
そして午前11
時すぎに
日銀に
到着し、
本格的な
業務を
始めました。
植田新総裁は71歳。戦後初の経済学者出身の総裁となります。
ことし2月に行われた国会での所信の聴取と質疑では、これまでの路線を受け継ぎ、賃金上昇を伴った形での2%の物価安定目標の実現を目指して、大規模緩和を継続する考えを示しています。
物価上昇を背景にことしの春闘では、大企業を中心に賃上げの動きが進みましたが、日銀の新体制は、こうした動きがどこまで広がるかや、今後も持続するかを見極めながら、政策運営にあたることになります。
また、大規模な金融緩和の長期化で、市場機能が低下しているといった指摘も出ていて、こうした副作用への対応も課題となります。