米航空宇宙局(NASA)のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡が、「巨大氷惑星」と呼ばれる天王星の新たな姿を捉えました。その見事な画像により、塵からなるぼんやりとした天王星の環(リング)がほぼ全て確認できます。
NASAによれば、今回の画像にはウェッブ望遠鏡の感度の高さが表れています。より淡い複数の環については、これまで探査機「ボイジャー2号」と米ハワイ州マウナケア山の山頂に位置するケック天文台でしか捉えられていませんでした。
天王星で存在の知られている環は13個です。ウェッブ望遠鏡の新たな画像では、このうち11個が確認できます。九つは主環に分類されますが、残る二つは塵状の性質のため捉えるのがより難しく、1986年のボイジャー2号のフライバイ(接近通過)によって初めて発見されました。